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東北自動車道の「福島飯坂インターチェンジ」を降り、国道13号線を山形方面に走りました。牛肉で有名な米沢市を抜けると、
片側1車線が多い山道となり、トンネルをいくつも通り抜けながら道は北へ北へと続いています。
高畠町、南陽市と通り、上山市に入ると左に折れる県道458があります。齋藤茂吉記念館は、この458の右側(東側)にあります。
この看板は反対側の北側から通ってくると見ることができます。 |
県道から東に入ると、そこには広い駐車場があります。そこの車を止め、徒歩で記念館へと向かいました。
駐車場と記念館との間には、JR山形線の線路があり、その上の橋を渡って記念館へとはいります。
この看板は、その橋の右側に建てられています。
看板の後ろ側が谷になっていて、そこが線路なのです。 |
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橋を渡りきると、そこには、良く手入れをされた美しい樹木に守られた記念館の建物が、上品にひっそりと建っています。 |
記念館の正面の広場です。玉砂利が敷き詰められた前庭には、ゴミ1つ落ちてはいません。
緑に囲まれた記念館は、30度を越える気温がまるで別の世界のことであるかのように、涼やかに感じます。
聴こえてくるセミの声までも、暑苦しくは無く、心に染み入るようでした。
平屋に見える建物ですが、実は地下があり、展示室は2階建の構造になっています。 |
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前庭には、茂吉翁の胸像が立てられています。
建物に入り、右側に入り口があります。見学料金は大人400円でした。
1階には、齋藤茂吉の生まれや略歴、家族に関する個人的な資料が展示されています。 |
茂吉翁の居室が再現されています。四畳半の狭い部屋ですが、座机があり、布団も置いてありましたから、執筆に疲れた時には、
この部屋で寝ることもあったのでしょう。 |
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六畳の集会室です。壁面に書棚が作りつけてあり、この部屋を使い、歌会や講演会、展示など、多目的に利用していたようです。 |
晩年に受賞した文化勲章が展示されていました。
ガラスケースの中に収納されていたので、正面からは照明が写りこんでしまい、しかたなく、斜め横からの撮影しました。
本物の文化勲章を目にしたのは初めてでした。 |
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茂吉翁愛用の硯箱です。
文房具大好きな私ですから、どうしても目が行ってしまいます。
すばらしい漆塗りの硯箱でした。 |
壁際に、ひっそりと目立たないように、茂吉翁のデスマスクも展示されています。 |
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階下に下りると、そこには、歌人齋藤茂吉としての展示がされています。
その入り口には、茂吉翁が愛した言葉「写生道」が大きなレリーフとなって掲げられていました。
この展示室には、多数の書籍や茂吉翁の筆跡、軸などが展示されています。また、息子である「齋藤茂太氏」や「北壮夫氏」に
関する展示もありました。 |
愛用した品々も展示されています。 |
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かつての文化人は、篆刻による落款を愛用しました。多数の愛用印も展示されています。 |