気ままにそぞろ歩き
銭洗弁財天と佐助稲荷(鎌倉市)


掲載日:2006年10月12日

 荏柄天神社での筆供養に参加するため、鎌倉に行ったのですが、集合時間の2時間前に着いてしまいました。
 特に行くあてもなかったので、いつもの通り、東口に出てから観光客でごった返す小町通りを北に進みました。
 と、道の脇に『銭洗弁財天(宇賀福神社)』への案内版を見つけたのです。さっそく、行ってみる事にしました。
 次々に現れる矢印に従い、約1キロほどの緩やかな上り坂でした。

 後から地図を見ると、始めから西口に出れば近かったようですが、秋の晴天の中、ちょうど良い散歩道でした。

 『銭洗財弁天』と、そのすぐ南西にある『佐助稲荷』は、共に、『源頼朝』が祀った神社です。

 『銭洗弁財天』は、お金を水洗いすると増えるとの伝承から、観光地としても有名な神社ですね。話には聞いていたのですが、行ったのは初めてでした。

 秋原に映えるJR鎌倉駅の東口です

 駅前の左隅に、大きな赤鳥居があります。ここが、『小町通り』の入口です

 さすがに連休の日曜日です、まだ10時頃ですが、人であふれています

 少し行くと、左に入る路地があり、『銭洗弁財天』への矢印看板がありました

 さすがに古都鎌倉ですね、途中で見かけた住宅地ですが、何か遺跡が発見されたのでしょう。発掘中の看板が出ています

 『銭洗弁財天』は山の中腹にあることから、途中の道はゆるい上り坂です。元々坂の多い鎌倉ですね。スクーターが良く似合います

 小山を抜ける道には、トンネル(佐助隧道)がありました

 ここが、『銭洗弁財天』の参道入口です。右下には参詣者用の駐車場があります

 傾斜のある山道の曲がり角のところに入口があります

 境内への入口は、石のトンネルになっています

 トンネルを抜けると、すぐ右手に御水屋があります。ここは身を清めるところ、お金を洗うところではありません

 意外なのほど狭い境内です


 境内の東側です

 東南に、入ってきたトンネルの出口があります

 東側には、二つの社があります。こちらは南側の社です

 北側には、前の池を配した社があります。『水天宮』とのことです

 水天宮の池の北側には、小さな滝が二つありました

 朱色の欄干を持つ橋の下には、大きな鯉が泳いでいます

 境内の西側です

 西側の奥に、『銭洗弁財天』が祀られています

 山をくりぬいた奥に『銭洗弁財天』があります

 天井には、たくさんの千羽鶴が奉納されていました

 お金の洗い場です

 笊にお金を入れ、柄杓で水をすくって洗います

 銭洗い場の右手に社があります

 社務所と洞窟の間に、『上之水神宮』への道があります

 上之水神宮入口

 上之水神宮社

 銭洗弁財天から佐助稲荷には、山を越えても行けますが、来た道を鎌倉方面に戻り、道標に従いわき道に入ることで行くことができます

 左側にあるのが、佐助稲荷の社務所です。珍しく、社と社務所とが遠く離れています。写真中央の細い道が参道です


 この、おびただしい数の朱色の鳥居が、佐助稲荷の名物です

 鳥居が建て並べられた石段を登りきると、拝殿があります

 驚くほど狭い境内です。ここが、源頼朝が建立した鎌倉総鎮守とはとても思えないほどです

 拝殿の裏にも石段があり、本殿へと続きます


 かわいらしい本殿です

 本殿の扉が開いていたので撮影させていただきました


 お金を聖水であらうと、数倍から数十倍になって戻ってくるとの信仰のようです。ちょっとさもしい気もしますが、庶民信仰なのですからほほえましいとも思えますね。

 全国的にも知名度があり、ニュースなどにも時々取り上げられる神社なので、もっと大きいと思っていましたが意外でした。ただ、本殿を始め庭などの整備は行き届いており、 裕福な神社であること思いました。

 鎌倉というと、広大な敷地を持つ鶴岡八幡や大仏が有名ですが、こんな小さな神社に、ぶらり散歩がてらに行って見るのも、良いのではないでしょうか。
写真撮影日:2006年10月8日


hpmanager@albsasa.com Albert 佐々木