香港四方山話(2003年4月〜6月)

ポイ捨てに高額罰金  2003/06/26
 何度か話題に登場している香港のボミの投げ捨て、いよいよ今日から、罰金の 金額が上げられるようです。

 ポイ捨て罰金、26日から1500ドルに
 食物環境衛生署は24日、「26日から、定額罰款(公衆地方潔浄罪行)条 例による罰金額を一律1500ドルとする新規定が適用される。改定後、政 府7部門の職員が協力して積極的に違反を取り締まる」と表明した。
 ごみのポイ捨て、たんの吐き捨て、無許可ポスターの掲示、飼い犬のふんの 不始末などが罰金の対象となる。
 取り締まりを行う職員は委任状を携えており、違反者の氏名、住所、電話番 号を確認し、香港身分証の提示を求める。この際、虚偽の内容を申告すれば 最高5000ドルおよび6カ月の禁固刑が適用されることもある。
 罰金が通知された場合、郵便振替、銀行振込、電話・インターネットによる 公共料金支払いシステム、郵便局の窓口などで21日以内に罰金を支払わね ばならない。
            日刊香港ポスト2003年6月25日より

 1500香港ドルというと、約2万5千円です。高額所得者が多い香港ではあ りますが、逆に低額所得者の比率も極端に高い。ゴミを投げ捨てたりする公徳心 の乏しい人は、相対的には低額所得者に多いでしょう。払えないと禁固です。

 それでなくとも、刑務所が、軽い犯罪の収監者で立錐の余地が無いと報道され ている香港です。だいじょうぶなのと思うのは、大きなお世話なのでしょう(^ム^;)

 記事にある、インターネットによる公共料金支払いシステムを、私も今でも利 用しています。公共料金だけではなく、クレジットカードの支払いなどにも使え るからです。香港のカードを日本で使い、その支払いを、日本に居ながら、香港 の銀行口座からインターネットで払えるのですから便利です。日本ではなぜ採用 しないのでしょうね。まあ、口座引き落としが主流の日本ですから、必要性は低 いのかも知れませんけどね。


ウェルカム香港!  2003/06/25
 いよいよ、本格的な観光客獲得キャンペーンが始まったようです。

 「ウェルカム香港!」観光復興で経済再生
 世界保健機関(WHO)が重症急性呼吸器症候群(SARS)感染地域リス トから香港を除外した23日、董建華・行政長官はSARSの集団感染が発 生した淘大花園(アモイガーデン)を慰問した。
 一方、梁錦松(アントニー・リョン)財政長官は「今後6カ月、観光客やビ ジネス客にとって香港が訪れなくてはならない場所になるよう、積極的に観 光業を支援していく」と語り、観光業の復興が経済再生の主柱であると述べ た。
 このスピーチに続いて香港政府観光局(HKTB)は、7月13日〜9月1 5日に行う「ウェルカム香港!」をはじめ、2004年3月までの観光誘致  イベントの概要を発表した。
             日刊香港ポスト2003年6月24日より

 残念ながら、肝心のキャンペーンの中身の報道がありませんが、順次報道され てくるでしょう。

 7月13日から9月15日までの2ヶ月間です。たぶん、この期間には、行く ことができるのではないかと、楽しみにしています(^0_0^)


感染地域指定解除  2003/06/24
 ようやく、香港の指定地域が解除されました。おめでとうございます。

 SARS感染地域リスト除外の条件満たす
 香港は22日、世界保健機関(WHO)による重症急性呼吸器症候群(SA RS)感染地域リストから除外されるための条件「連続20日間、新たな感 染者が出なかった」を満たし、23日午後3時に除外が発表される見通しと なった。
 衛生署の報告では最後の患者が確認・報告されたのは6月11日だが、この 患者は6月2日に入院していたので20日目は6月22日と換算された。
 疑い例だった1人も感染の疑いが晴れ、新たな感染者として報告される可能 性がなくなった。
 教育統籌局は小・中学校に義務づけていた校舎内でのマスク着用を取りやめ る方針を明らかにしているが、登校前の検温については引き続き要請すると いう。
 22日現在、香港のSARS患者は1755人(前日より0人増)、死者2 96人(前日より0人増)、退院した人は1410人(同2人増)、入院中 の人は49人(うち集中治療室11人、21人は静養のための入院)となっ た。
              日刊香港ポスト2003年6月23日より

 4ヶ月近くの騒動でしたが、ようやく感染地域の指定が解除されました。ただ、 インフルエンザと同じような特性を持っていると考えると、夏になり、暑くなっ てなりを潜めているだけ、冬になって寒くなってくると、また動き出すかも知れ ない。今年の末が要注意ですね。

 それにしても、指定解除された香港では、イベントが目白押しのようです。復 活を掛けて、どんな対策がとられてゆくのか、逆説的ではありますが、楽しみで もありますね。


レトロなフェリー  2003/06/19
 現在の船も、充分に古い雰囲気を持っている香港と九龍とを行き交うスターフェ リーですが、百年近くも前の形に改装され、その船を使ったクルージングが始ま るようです。

 スターフェリー、来月からレトロツアー
 スターフェリーが来月から、1920〜1950年に使われた3代目となる 型の船を再現し、ビクトリア湾内をクルージングするツアーを開始する。
 同社によると、再現される船は現在使用されている5代目の型を改装したも ので、冷房やコンピューターを搭載している。
 ツアーはチムサーチョイ、セントラル、湾仔、紅ハムの4つのふ頭を回り、 料金は30〜150ドル。スターフェリーは香港島と九龍半島の橋渡しとし て115年の歴史を持つ。
                日刊香港ポスト2003年6月18日より

 始めてスターフェリーを見たとき、なにかちょっと変だぞ、と感じました。

 その違和感がなんなのかが解るのに、数年がかかってしまったのです。違和感 の原因は、操縦席でした。

 自動車や普通の船は、操縦席が一つです。前後があり、引き返すにはぐるっと 廻って向きを変えなければなりません。ところが、路面電車などは、前後に運転 席があり、運転手が入れ替わって方向を変えます。スターフェリーは、このスタ イルだったのです。

 ようやくSARSも収束した香港。暑い夏の夜。オープンエアーなレトロな船 に乗って、海のクルージングも涼しそうで良いですね。

 乗ってみたいなぁ。


生活指数  2003/06/19
 生活するのに、日本と香港ちおでは、どちらがお金がかかるか、駐在時代はそ んな話題で盛り上がったものです。昨年は香港の方がお金のかかる都市でしたが、 最近は東京の方が高そうです。

 生活指数は東京が1位、香港は4位に
 英マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティングは16日、今年3月 の調査において、世界144都市の生活指数は東京が126.1ポイントで 最も高く、昨年1位だった香港に取って変わったと発表した。
 香港は今年4位に下げている。この調査は住居、食事、交通、娯楽など生活 に必要な200項目の物価について、ニューヨークを100として各都市の 指数を割り出したもの。
 海外駐在員の給与水準を図る指標ともなっている。2位はモスクワ、3位は 大阪、5位は北京、8位はソウルでニューヨークは10位と、アジア地域の 生活コストの高さが浮き彫りとなった。
              日刊香港ポスト2003年6月18日より

 この指数を、記事にも書かれているように、駐在員の現地手当てを決める基準 にしている会社が多いようです。しかし、問題は、選ばれている200項目の内 容ですね。

 少なくとも、外国人である日本人の私が、香港で暮らした経験では、東京より も香港の生活費の方が、はるかに高いと感じていました。一人暮らしということ もあるとは思いますが。

 それにしても、デフレで物価の下がっている日本です。その一般消費物価が下 がっている実態は、6年ぶりに帰国し生活してみて実感しています。それでも、 世界一生活費がかかるというのです。10位以下であり、しかも先進国での生活 費はどれくらいなのだろうか。

 でも、それも、実際に生活してみないと解らないでしょうけどね。


チャリティイベント  2003/06/18
 感染地域指定解除目前の香港です。落ち込んだ経済を立て直すためのイベント 計画が目白押しです。

 ディズニー、大型屋外イベントを7月開催
特区政府とザ・ウォルト・ディズニー・カンパニー(アジアパシフィック) が7月5、6日夜、香港復興のためのチャリティーイベント『ファミリームー ビーナイト ア・セレブレーション・オブ・ライフ」を共催する。
 当日は香港スタジアムの屋外スクリーンでアニメ映画「ライオンキング」を 上映するほか、「ミッキーズ・マジカル・モーメンツ・ライブ」を上演。
 米国からミッキーマウスやグーフィーらディズニーの人気キャラクターが訪 れて愉快な歌や踊りを披露する。
 また入場券の売り上げは保良局に寄付される。入場券は全席自由で一律35 ドル、入場当日、半券を記念品1個と引き換えられる。
 入場券はURBTIX(電話2734―9009)で発売中。
 問い合わせは電話2895―7895またはウェブサイト
 http://www.disney.com.hkもしくは
 http://www.lcsd.gov.hkヘ。
                 日刊香港ポスト2003年6月17日より

 そういえば、香港デズニーランドの建設も順調に進んでいるようですね。

 マクドナルドがそうですが、マニアル社会とは言いながら、香港流にアレンジ してしまうのが特異な香港人です。どんな香港風デズニーランドになるのでしょ う。

 子供ではありませんが、楽しみです。


指定解除目前  2003/06/18
 夏場になり、ようやく収まりつつあるSARSです。いよいよ、香港の感染地 域指定解除が見えてきました。

 WHO感染地域からの除外、早ければ23日
 世界保健機関(WHO)のデビッド・ヘイマン感染対策部長が16日、香港 で記者会見を行った。
 ヘイマン部長は、香港がWHOの重症急性呼吸器症候群(SARS)感染地 域リストから除外される条件について『最後に新たな感染者が隔離されてか ら20日経過すれば除外される』と述べ、香港は6月3日に隔離された患者 が現時点で最後であると衛生福利及食物局の楊永強・局長に確認を求めた。
 一方、衛生署の梁●賢・副署長はリスト除外にあたってWHOのグロ・ハル レム・ブルントラント事務局長が来港するとの予定を明かした。
 16日現在、香港のSARS患者は1755人(前日より0人増、5日連続 で0を記録)、死者295人(前日より0人増)、退院した人は1386人 (同0人増)、入院中の人は74人(うち集中治療室15人、32人は静養 のための入院)となった。【●は木へんに百】
               日刊香港ポスト2003年6月17日より

 各企業も、出張の規制を緩和しはじめました。

 私の会社でも、稟議が必要ではあっても、これまでの「帰国後10日間自宅待 機」の規制は解除されました。

 さて、今まさにその自宅待機だった社員がいます。自宅待機2日目で会社から 連絡が受け、3日目から出社となりました。

 「10日間の特別休暇と喜んでいたのに」とは、本人のぼやきの声でしたが、 これで、経済活動も本格化するでしょう。まずは良かった。


ゼロ感染「今日は8日目」と香港紙解説  2003/06/14
 感染が収まりつつある香港です。ではいったい、いつになれば感染地域の指定から解除されるのでしょうか。

 12日付『明報』は「世界保健機関(WHO)が規定する感染地域リストからの除外には、 『20日間、新たな感染がなかったこと』が条件となっているが、これは政府発表ではなく 感染発生ベースであり、11日現在、香港はゼロ感染8日目となった」と報じた。
 特区政府は11日、新たな感染者を1人報告しているが、この患者は6月3日に入院しており、 また3日以降に報告された患者はいずれも以前から入院していることから同紙は 「3日以降、新たな感染はなかった。このまま新たな感染者が出なければ6月23日には条件を満たす」と解説した。
         日刊香港ポスト2003年6月13日より

 6月23日に指定が解除となると、各企業がそれから動き、遅くとも月末には出張や渡航が自由になるでしょうね。

 ただ、香港と隣のシンセンとは仕事の上ではセットになっていることから、仕事での出張となると、広東省も解除にならないと行っても意味が無い。 広東省も感染者はでていないと発表していますが、だれも信じてはいない(^ム^;)

 まだまだ、時間はかかるかも知れませんね。


限定品大好き  2003/06/13
 宣伝のためやその他の理由から、限定品が販売されることがあります。商品そ の物が限定品である場合のほかにも、パッケージが限定だったり、特別なおまけ が付いていたり。収集マニアが多い香港では、そんな限定品も人気になります。

 アイドルの写真付きペプシが人気
 5月末からペプシコーラが中国本土で販売しているアイドルの顔写真を缶に 印刷した限定版コーラが飛ぶように売れている。
 特に売れ行きがいいのは台湾の歌手ジェイ・チョウ(周杰倫)や、アイドル グループF4のメンバー、ジェリー・イェン(言承旭)、ヴィック・チョウ (周渝民)のもので、ファンが1度に十数箱購入したり、直接工場に注文す るため品薄だという。
 値段は本土価格で1缶1.8元だが、香港ではまだ正式に販売されていない ためジェリー・バージョンに1缶30ドルの高値が付いたともいわれる。ほ かにも限定版で販売されたものには、香港の歌手で女優のサミー・チェン (鄭秀文)、米NBAのバスケット選手、姚明(ヤオ・ミン)や香港の男性 アイドル、エディソン・チャン(陳冠希)バージョンがあるが、冒頭で紹介 したものほどの人気はないようだ。11日付『星島日報』が伝えた。
                日刊香港ポスト2003年6月12日より

 だいぶ前になりますが、マクドナルドが週単位でスヌーピーのフィギャーを、 商品購入者に限り販売したことがあります。その種類は20種以上。

 毎回、発売日には朝から長蛇の列ができ、すべての販売が終わったとき、一式 の揃いセットが、おどろくような価格でコレクションショップに並んだのを覚え ています。まあ、毎回並んで買う手間賃が入っていると思うと納得ができないこ ともないのですが、それにしてもあまりにも高額でした。

 そんなことが、お金にはシビアな香港人の射幸心をあおり、この種の限定商品 集めが加熱するようになったのでしょう。

 今回の商品も、シリーズすべての販売が終了したら、一式揃いが、売られるこ とでしょう。どんな価格になるのやら(^0_0^)


大雨警報  2003/06/12
 岩盤が多く、土はその上に被さっているような国土の香港です。雨が続くと土 砂崩れが起こり危険なので、香港の大雨既報はシリアスです。

 大雨で浸水63件、不安定な空模様続く  香港天文台は10日、午前9時から午後4時まで大雨注意報のシグナルイエ ローを発令した。夜間も再び激しい雷雨となり、雷警報とシグナルイエロー を発令。同警報は11日朝も発令中となっている。渠務署が受けた浸水の報 告は63件。うち54件が新界地区からの通報で、中でも元朗が34件と多 い。観塘では土砂崩れが起こり、ノースポイントのブレーマーヒルでは倒木 が一時道路をふさいだ。香港天文台はこの不安定な空模様が数日続くと予測 している。
              日刊香港ポスト2003年6月11日より

 大雨の警報は、色で表現され、発令されるとテレビの画面の隅に表示されます し、公共の建物や駅には、看板が表示され市民に知らされます。

 色は、クレーから始まり、イエロー、アンバー(赤に見えますが)、最高が黒 です。

 アンバーが発令されると、一部の学校などは休校になりますし、黒が発令され ると、一般の会社も休業になるところが多く、交通機関も一部と止まってしまい ます。

 台風でも同じように警報がでますが、台風ほどではないとしても、この大雨警 報も珍しくは無い頻度で発令されるので要注意です。

 たまたま訪問した香港で、黒が発令されてしまったら……。

 ホテルでおとなしくしているほかなさそうです(^ム^;)


バス会社統合?  2003/06/11
 香港のメジャー路線バス会社の低位2社が統合するかもしれません。

 ファーストバス親会社がシティーバスを買収
 ニューワールド・ファーストバス(新巴)を運営する新創建集団の親会社で ある周大福企業が、英ステージコーチ傘下のシティーバス(CTB=城巴) を22億ドルで買収すると発表した。新創建は2社の合併を視野に入れてい るという。運行権の委譲は行政会議の同意が必要となるが、大半の路線を同 2社が運行する香港島エリアでは寡占を招くとの懸念が早くも出ている。環 境運輸及工務局の廖秀冬(サラ・リャオ)局長は「2社のシェアを合わせて も4分の1ほど。市場の独占にはならないだろう。市民にはバスのみならず、 MTR、ミニバスなどの選択肢がある」と語った。
               日刊香港ポスト2003年6月10日より

 2社が統合しても、トップであるKMBには遠く及ばないですが、MTRやミ ニバスと比べて、料金の安い庶民の足である路線バスですから、市民の関心は高 いでしょうね。

 さて、この親会社の「周大福」ですが、この会社は、「金」の販売業です。地 金はもとより、99.99%の純度の金を使った装飾品や工芸品を売るお店です。

 ショーウインドはもちろん、店の中は「金」だらけ、それはそれは、にぎやか なお店で笑えますよ。


ウオーキングキャンペーン  2003/06/10
 募金活動と市民運動が合体したイベントが香港には多く、マラソンやウオーキ ングがしばしば開催されます。

 4万人参加のウオーキングキャンペーン実施
 環境保護運動委員会は5日の世界環境デーにちなんで22日、約4万人参加 の大規模な環境保護キャンぺーン「斉踏歩環保路・共創健康香港(ウオーキ ング・フォー・ア・グリーン・アンド・ヘルシー・ホンコン)」を実施する。  参加者はコースを香港全域18区から選ばれた30コースの中から自由に選 べる。
 各コースともスタート地点で参加者がゴミを持ち帰るためのビニール袋が配 り、コースの歩き方などの指導が行われる。
 参加者は同委員会のウェブサイト www.ecc.org.hk で申し込みできる。ま た、詳細問い合わせは同サイトか電話2594ー6525へ。
                 日刊香港ポスト2003年6月9日より

 コースを歩きながらゴミを集める「清掃ウオーキング」のようですね。

 ゴミを路上に捨てることを、悪いこととは考えないのが香港人です。そのため に、早朝には多数の掃除人が路上の掃除をしています。それでも、午後になると 路上は紙くずや菓子の袋などで埋まってしまうほど……。

 こんなキャンペーンが、香港人の意識を変えることができるのかどうか。面白 いというと失礼かもしれませんが、見守ってゆきたいと考えています。


日本チーム大活躍  2003/06/07
 香港名物のドラグンレース。日本人チームも出場し、好成績をあげました。

 ドラゴンボート大会、日本人倶楽部チーム活躍
 4日、端午節恒例の「スタンレー・ドラゴンボート・チャンピオンシップ2003」が開催された。
 重症急性呼吸器症候群(SARS)の影響から出場チーム数は例年を下回ったものの、今年は男子114チーム、 女子22チームがエントリーし、熱戦を繰り広げた。
 香港日本人倶楽部ドラゴンボート同好会からは男子2チーム、女子1チームが出場した。
 男子Aチームは決勝レース「スタンレー・カップ・チャンピオンシップ」のカップファイナルで8位となり、  BチームはB組外国籍チームが争うカップファイナルで2位に入賞した。
 女子チームはカップファイナルでも健闘し、総合4位入賞を果たした。
                      日刊香港ポスト2003年6月6日より

 龍をかたちどったボートを使い、人力だけで漕いでスピードを競う単純なレースですが、香港だけではなく、日本でもシンガポール、マレーシアなど南アジアでも 盛んですね。

 少しずる元気のできてき香港ですね。患者の発生のなかった日本人です。元気の起爆剤になってもらいたいですね。


香港への渡航延期勧告解除  2003/06/06
 WHOの勧告解除に続き米国の疾病対策センターからも勧告が解除されました。

 米CDC、香港への渡航延期勧告を解除 特区政府は5日、米国の疾病対策センター(CDC)が重症急性呼吸器症候 群(SARS)の流行を理由に発出していた香港への渡航延期勧告を解除し たと発表した。
 董建華・行政長官は「世界保健機関(WHO)の渡航延期勧告解除に続き、 国際社会における香港の信用を強める発表」と歓迎している。
 一方、衛生署の発表によると、4日現在、香港でのSARS患者は1748 人(前日より1人増)、死者283人(同0人増)、退院した人は1339 人(同13人増)、入院中の人は126人(うち集中治療室24人、49人 は静養のための入院)となった。
               日刊香港ポスト2003年6月4日より

 ようやく、米国からの勧告も解除され、徐々に香港への渡航自由化への地なら しが整ってきました。はやければ、今月中にも、企業などでの出張が自由になる かも知れませんね。

 現在の状態は、会社の出張はそれぞれの会社の規定であって、個人としてはす でに自由に行けるのですが、そうは言っても、企業などではまだ、出張者にはあ る程度の自宅待機をを経ての出勤を規定しているところが多く、個人的な旅行で あっても、帰国して翌日出社は顰蹙を買います。逆に言うと、行くなと言われて いるのと同じですね。

 あ〜ぁ、早く行きたいなぁ(^0_0^)


料金値下げ  2003/06/05
 すでに取り上げていますが、売上増進を目的にタクシー料金を値下げしようと の計画が、実行に移されるようです。

 新界地区タクシー値下げに青信号
 立法会交通事務員会は2日、新界地区のタクシー運賃の調整について認可の 手続きを進めることを決めた。重症急性呼吸器症候群(SARS)の影響で タクシー利用客が減少したため、一部の業界団体が運輸署に値下げを打診し た。だが、業界としての意見が統一されず、政府が運転手にアンケートを取 ることも検討されていた。
 環境運輸及工務局のサラ・リャオ局長は、新界地区の業界団体はすでに合意 に達しており「消費者、業界ともに利益が見込める」と申請を受理する意向 を示した。行政会議で承認されれば、来週にも実施される見通し。
           日刊香港ポスト2003年6月3日より

 使っている車両は同じ、燃料代は日本よりも高い、運転手の平均的な収入は日 本とほぼ同じ。それなのに、料金は日本の3分の1程度の香港なのに、さらに値 下げをして利用を促進しようという試みです。

 やってみなければ判らないですが、もしこれで目論見どおり売上が増えたとす ると、日本の料金はいったい何なんだと言いたくなりますね。

 逆に、香港で日本並みの料金に値上げしたら、それで業界の利益は増えるので しょうか。おそらく、利用者が大幅に減り、大打撃を受けるでしょう。

 現在の日本のタシシー業界がまさにこの状態なのではないでしょうか。

 タクシー料金は、少なくとも現在の半額以下にするべきでしょうね。


自動車ナンバーの値段  2003/05/28
 日本では、車を買うと、車ごとに新しいナンバーが発行され、廃車すると車と 共にナンバーも廃棄になります。ところが、東南アジアでは、ナンバーは個人の 所有物、車が変わっても変わらないところが多いようです。

 ナンバー777、130万ドルで落札
 25日に運輸署が行った自動車のナンバープレートのオークションで、15 万5000ドルの始値をつけたナンバー「777」が130万ドルで落札さ れた。
 これは同日競売されたナンバーの最高値で、2001年2月にナンバー「2 82」が180万ドルで落札されて以来、初めて100万ドルを超えた。
 「7」はラッキーセブンの意味を持つほか、中国で「21(7×3)」はか け事に縁起の良い数字とされているという。
 26日付『りんご日報』が伝えた。
             日刊香港ポスト2003年5月27日より

 130万香港ドルというと、日本円にして約2000万円にもなる巨額です。

 香港では、一般的に発行されるナンバーは、数十万円のようです。自動車所有 税のような感覚なので高いのですが、一度払えは一生もの(譲渡もできるはずな ので、国が続く限り永遠ですね)なので、高いとの感覚はあまりないようです。

 オークションに掛けられるのは、縁起の良い特別な番号だけ。そんな番号を、 毎年限定数だけ売り出すのです。

 そもそもが、原価のかかっていない、番号の販売ですから、売上は全て利益で す、この利益は、国庫に入るのではなく、社会福祉に使われるのだそうです。

 この方式は、面白い、日本でもぜひ導入すべきですが、その前に、車に固有の ナンバーという概念を、個人や法人の所有物という概念に変更しなければならな いので、こちらの制度改革の方が難しそうですね。


香港再生  2003/05/27
 WHOの渡航自粛勧告が解除になり、香港が生き返りつつあります。

 WHO勧告解除で観光キャンペーン推進
 世界保健機関(WHO)が23日、香港への渡航延期勧告を解除したことを 受け、特区政府は18カ所の区議会と協力して区の観光名所を紹介するキャ ンペーンを再開した。
 当面は香港市民の観光需要を促すのが狙い。また、空港管理局は25日、運 休していた便を復活させた航空会社に香港国際空港の離着陸料を割り引くな どの優遇措置を発表した。
 搭乗率に応じて割引率が変わり、20%未満の搭乗で最高50%の割引が受 けられる。
 2003年末までに利用者数を重症急性呼吸器症候群(SARS)発生前の 80%まで回復させるのが目標だ。
 一方、衛生署の陳馮富珍(マーガレット・チャン)署長は25日、マスク着 用のガイドラインの見直しを検討すると語ったが、「ある状況下ではマスク を着用すべきであり、いつも携帯することが望ましい」と付け加えた。
 25日現在、香港でのSARS患者は1725人(前々日より1人増)、死 者266人(前日より4人増)、退院した人は1275人(同9人増)、入 院中の人は112人(うち集中治療室38人、72人は静養のための入院) となった。
              日刊香港ポスト2003年5月26日より

 感染への心配から、閉じこもりになっていた香港人からまず、活性化をしよう との方針のようですね。的を得ていると思います。

 次は、感染者ゼロが20日以上続き、感染地域から外れること、でも、一度は はずれたトロントが、再度感染地域に指定された例もあることから、気は抜けま せんね。

 それにしても、華南で生産活動をしている日本企業も、そろそろ痺れを切らし、 動き出すでしょう。せいぜい、1ヶ月か2ヶ月の辛抱でしょうね。

 早く香港に行きたいなぁ(^0_0^)


偽物にご注意  2003/05/24
 香港には、中国から流入するコピー商品が溢れています。でも、それらの偽物 は、堂々とコピーとして売られ(値段で判ります)ていますので、買う方も納得 ずくで買うような商品です。ところが、本物を扱い、一流の店構えでありながら、 しかも、粗悪な、一目見てコピーと判るような中国製ではなく、専門家でも見分 けが難しいような精巧な偽物を売っていた店があったようです。

 本物と一緒に偽ブランド品を販売
 香港税関は20日、コーズウェイベイとチムサーチョイで偽ブランド品を販 売していたブティックを摘発し、ハンドバッグ、財布、サングラス、衣料品 などのコピー商品2070個、市価325万ドル相当を押収した。
 税関によれば、この両店では「グッチ」「クリスチャン・ディオール」「プ ラダ」などの偽物を本物に混ぜて陳列し、本物と同じ価格で販売。店内の商 品の80%が偽物だった。ヨーロッパ製のコピー製品は中国本土製よりも仕 入れコストは割高だが、それでも170〜200%の利益が得られ、またこ れらは作りが精巧なため、一般消費者が見分けるのは難しいという。
 税関は半年前に被害に遭った消費者の通報を受けて捜査を開始し、同日、立 ち入り検査に踏み切ったもの。
                日刊香港ポスト2003年5月23日より

 中国製のコピーは、まず、材質がまったく違います。

 私も、ダンヒルの名刺入れを、本物と中国製コピーの両方を持っていますが、 少し離れて触らずに見ると、まったく見分けがつきません。

 むしろ、本物の方が、縫製が良くない(縫い糸が本物の方が太いので、ミシン 目が少し乱れているが、コピーの方は細いので、ミシン目が綺麗です)くらいで すが、材質が違うのです。本物は「本革」ですが、コピーは「人口皮革」です。 ただ、ちょっと触ったくらいでは、違いは判りません。鼻を押し付け、臭いをか ぐと、さすがに本物は本革ですから、革独特の臭いがしますが、コピーはもちろ ん臭いません。ただし、超高級品ですから、なめしも丁寧仕上げてあり、この臭 いも、韓国製の革コートのように、これでもかとは臭いません(^ム^;)

 とても良くできたコピーですが、値段が10分の1以下で売られているのです から、本物と思って買う人はだれもいませんね。まあ、悪質とは言いがたいです よね(^0_0^)

 この記事の例は悪質ですね。でも、昔からあったようです。私が聞いていた店は、 高級ホテルのショッピングモールに入っていた店でした。展示している商品は本 物ですし、普通は本物を売っているのですが、知人が極端に値切ったところ、あ なたには負けた、特別にあなたにだけ値引きしますと言って安くしてくれたとの ことなのです。

 彼は、その実績を自慢し、日本からの出張者が来ると、その店に連れて行って いました。でも、香港人に言わせると、その店はブラックリストの店。極端に値 引きを要求する客には、記事にあるような偽物を渡しているというのです。本物 の価値の解る人は、極端な値引きなど要求しない。そんな要求をする客は、しょ せん物の価値など解らないと、商談が決まってから偽物を渡していたのだそうで す。

 日本では、展示してある商品を見て購入を決めると、奥から新品の商品を持っ てきて渡すのが普通ですが、香港は違います。見て確かめたその商品、展示品を 買うのがむしろ普通なのです。

 展示商品ではなく、同じ製品だと、奥から持ってきて渡す店は要注意ですよ。


生活環境国際比較  2003/05/22
 最近のキーワードは「環境」ですね。本来は営利を追求するはずの企業までが、 「環境」に考慮しないと、生き残れない、少なくとも日本はそこまできています ね。香港の調査会社が、アジアの国々の環境状態を、国際比較したそうです。

 香港の生活環境、アジアで4位 
 香港に拠点を置く調査会社のポリティカル・アンド・エコノミック・リスク ・コンサルタンシー(PERC)が、アジア地域12カ国・地域の生活環境 を調査したところ、香港は総合指数が5.7(0〜10で評価、0が最高) で4位だった。
 20日付『東方日報』によると、同調査は大気、水、騒音、交通渋滞などの 環境水準を評価したもので、香港は全項目中、大気の評価が7.57で最も 悪かった。
 総合1位はシンガポールの2.29、これに日本の3.8、台湾の4.9が 続いた。
            日刊香港ポスト2003年5月21日より

 狭い国土に、多数の国民が住み、車も多い香港ですが、交通渋滞はほとんどあ りません。自動車専用道路が高度に発達しているからですね。しかし、大気汚染 はひどい。香港自体が発生させる大気汚染ではなく、隣の中国からくる大気汚染 なのですから、香港政府としては、手の打ち所が無いということでしょうね。

 1位のシンガポールと、2位の日本との差、「1.51」は、どんな項目なの か、それに興味がありますが、残念ながらこのコラムでは触れられていません。 交通渋滞などがあるのでしょうかね。


フリーマーケット  2003/05/21
 日本ではすっかり定着しているフリーマーケット、その人気を参考に、香港で も開催されているようです。

 香港版、原宿フリーマーケット登場
 コーズウェイベイのビクトリア公園内で18日、フリーマーケット「Farm ―青年文化・創業広場」が行われ、若者を中心に1000人を超える人が集 まった。
 19日付『りんご日報』によると、同マーケットは香港YMCAと東区区議 会が、東京・原宿の代々木公園で行われているフリーマーケットにならって 共同主催したもので、アクセサリーや古着などの露店116店が出るほか、 ダンスやスケボーパフォーマンスなどを行う。このマーケットは今年11月 まで毎週日曜11〜18時、同公園の噴水付近で開かれる。
               日刊香港ポスト2003年5月21日より

 厳密には、フリーマーケットとは言えないですが、個人が公園などでお店を開 くイベントは、これまでもしばしば開催されていました。私も、そんなイベント の一つ、ディスカバリーベイの船着場前の広場でのマーケットに参加したことが あります。

 厳密にはフリーマーケットとは言えない理由は、かなりの額の出店料を払わな ければならないことです。けっきょく、私の場合は、利益と出店料がほぼ同じ、 開催された二日間が無給になっただけ、ただし、充分に楽しめたのでそれで良かっ たのですが。

 今回のイベントも、「フリー」とは書かれていますが、出店数がはっきりして いることから、同じように出店料を徴収するシステムではないかと思っています が、どうなんでしょうね。

 参加した私の経験からは、日本のそれとはちょっと違っていると思います。理 由は、まったく素人が出店しているのではなく、それなりに仕入のルートを持っ ている素人。つまり、販売は本職ではないが、商品を扱っている。そんな市民が 参加しているようだったからです。自宅の不要品を売っているという感覚ではな く、直接仕入の格安販売、そんな感じでした。


SARS博物館展示  2003/05/20
 転んでもただでは起きない香港人というと、怒られるかもしれませんが、SA RS禍にまみれてしまった香港で、SARSをテーマの常設展示を計画する博物 館があるようです。

 医学博物館でSARS常設展示を計画
 重症急性呼吸器症候群(SARS)関連の常設展示を、来年にも香港医学博 物館(所在地:香港半山区堅巷2号)内に設ける構想が上がっている。
 16日付『明報』で同館学会の謝徳富・主席は、医療スタッフが身に付けて いる保護衣やN95型マスク、集団感染が起こった淘大花園(アモイガーデ ン)のU字管、被害を伝える報道などを展示する計画があると語った。
 また寄付金を募って、博物館の庭にSARS治療にあたって死亡した医療ス タッフの銅像を立てることも検討しているという。
            日刊香港ポスト2003年5月19日より

 まだまだ収まったとは言えない香港のSARSですが、博物館ネタにしてしま おうということは、一種のシャレかなと、感じてしまうのは不謹慎でしょうね。

 20日間患者発生がなければ、WHOからの撲滅お墨付きがもらえるはずだっ たシンガポールでさえ、19日目に患者が発生してしまってその宣言も夢で終わっ てしまいましたね。香港に自由に行き来できるようになるには、あとどのくらい かかるのでしょう。

 そろそろ、禁断症状が出始めている同僚もいる(^ム^;)、華南ドップリの職場に 勤めていますから、気になってしかたがありません。


香港内ツアー  2003/05/16
 SARSで意気消沈してしまっている香港と思っていたのですが、そこはたく ましい香港人ですね。時間が経過すれば、それなりのことを考え出してくる。

 キャンペーンで香港ツアー売り上げ10%増
 キャセイパシフィック航空が幹事となって結成された「香港旅遊業連盟」が 打ち出した消費促進キャンペーンによる効果が表れている。
 この活動は「同心為香港(We Love Hong Kong)」をスロー ガンとし、旅遊業議会に加盟する旅行代理店が行う香港域内のツアーに参加 するなどの条件を満たし、加入するレストランや小売店の利用を含め100 0ドル以上消費すると、格安航空券が購入できるというもの。
 同議会の董耀中・総幹事によれば、キャンペーンを打ち出して2週間でレス トランの売り上げが伸び、香港域内ツアーの参加者は10倍以上に増えて数 百件のツアーが催行されているという。
 また、13日にはマレーシア航空とユナイテッド航空が格安航空券の提供元 に加わった。クアラルンプール便往復航空券を800ドルで、東京便を同1 000ドルで、米国便を3000ドルで提供するという。14日付『明報』 が伝えた。
              日刊香港ポスト2003年5月15日より

 香港−東京便の航空券が、1万5千円とは魅力的ですね。それも、格安ツアー ではなく、チケットそのものですから、自由に日程を決めて行き来ができる切符 です。

 こんな値段なら、5〜6枚買っておいて、それこそサンダル履きでラーメンを 食べに行けますね(^0_0^)

 日本でもこんな企画をしてくれないでしょうかね。


SARSに負けず飲み会  2003/05/15
 私が香港に住んでいた頃に立ち上げた香港在住者の集まりが、16日に宴会を開催します。

 名称は「三金会」毎月第三金曜日に集まってわいわいがやがや騒いでいます(^0_0^)
 日時:5月16日(金) 19時30分
 場所:狸
 SHOP 1,PROMENADEB LEVEL,TOWER 2,CHINA HK CITY,33 CANTON RD,T.S.T
 TEL:2377 2180。
 三金会 松下で予約してあります。(松下携帯9027−8811)
 2次会はコーズウェイベイのエスセルシオール地下のDICKENS BARか 沖縄料理ENを予定しています。

 松下君は、後輩ですが、日本の代表的な文房具会社の香港法人の社長です。まだ若いですが、家族帯同でがんばっています。

 この会は、明治大学の香港OB会をベースに、友達だろうが知人だろうが、人種も国籍も問わず、楽しく 飲もう、それがテーマです。参加は自由です。

 今回は、幹事の一人、日本のお菓子会社の香港駐在員が、帰国する送別会を兼ねた宴会とか、もし、今、香港に居て、いっしょに 飲みたい方、彼の携帯電話にコールして下さい。佐々木の紹介と言っていただければ、ウエルカムのはずですよ。

 SARSでちょっと静かな香港ですが、まあ、盛り上がりましょうね(^0_0^)


運賃値下げ  2003/05/14
 バブルの崩壊など、景気そのものの衰退からくる需要の停滞が原因になってい る悪い結果としての物価下落と、物を低コストで生産供給できる中国産品の流入 による良い結果としての物の値段の低下が続く日本でも、運賃を始めとする公共 性の高い料金はなかなか下がりませんね。そんな中、タクシー料金の値下げの話 題が香港から届いています。

 タクシー業界、運賃値下げを要求
 重症急性呼吸器症候群(SARS)からの不況に悩むタクシー業界は12日、 運輸署に約30%の運賃値下げを申請した。
 値下げにより利用者が増加することを狙っている。
 すでに運輸署はタクシーの利用を促進するため5月から一部の停車禁止区域 におけるタクシーの乗降を認めているが、タクシー運転手らの話では売り上 げの伸びは今一つだという。
 6000人が所属する市街地の運転手団体は、SARS不況対策の運賃値下 げは一過性の措置である、条例を改定する必要もないと主張。初乗り2キロ の運賃を現行の15ドルから12ドルに、以降200メートルごとの追加料 金を同1.4ドルから1.0ドルに値下げするよう求めている。
 実施されれば売り上げ40%増が見込め、運転手の収入は10%増える見込 み。
 しかし、他のタクシー事業者からは、今後の値上げが難しくなることや、タ クシーライセンスの売買価格の暴落を招くといった問題点も指摘されている。
             日刊香港ポスト2003年5月13日より

 2キロの初乗り料金が、約230円と、日本の3分の1ほどと安い香港です。 しかも、料金を下げれば乗客が戻ってくると試算されています。ということは、 もし、香港で日本並みの料金にしたら、利用客はほとんどいなくなってしまうと いうことになるのかも知れません。そして、運転手の収入が減る。

 逆に、料金を下げれば、客が増え、収入が増える。

 この考え方を、ぜひ、日本のタクシー会社にも持って欲しいと思っています。


収集癖  2003/05/13
 テレビのルポ番組に、「捨てられない女」なんてタイトルを時々見かけます。 日本だけの傾向かと思っていたら、香港にもありました。

 収集癖の女性、部屋にゴミ37トン
 ゴミ収集癖がある60代の女性の部屋から約37トンのゴミが見つかり、女 性は検査のため病院に運ばれた。
 9日付『星島日報』によると、女性はクォーリーベイのアパートで暮らし、 9階に2部屋と屋上に2つの小屋を所有している。
 10年ほど前に母親と夫が老人ホームに入り、3人の娘も独立して一人暮し を始めたころから、街でゴミを集めて自宅に持ち帰るようになったという。
 近所の人たちが文句を言っても女性は収集をやめず、異臭のために引っ越し た世帯もあるという。
 食物環境衛生署は付近の住民からの苦情を受けて職員を派遣。女性を説得し て清掃を始めた。13人の清掃員を動員し1日9時間かけてゴミの処理と清 掃を行っているが、終了までに1〜2週間かかるとみられている。
              日刊香港ポスト2003年5月12日より

 最近、日本のテレビで取り上げた女性も、60歳代の女性でした。それらの女 性(男性も少ないがあるようですが)に共通していることは、孤独であること。

 田舎ではなく、かなり繁華な都会に住み、そこそこの暮らしをしていた人が、 なにかが引き金となり、精神的に極端な孤独感に見舞われたような場合、この症 状になるようですね。

 物に執着し、それを集めることで、孤独感を薄めているのでしょうね。一種の 文明病・先進国病なのかも知れません。

 これから、ますます、そんな人が増えるでしょうね。社会全体に課せられた課 題の一つになることは確実ですね。


DFSで大バーゲン  2003/05/06
 SARS問題で観光客が激減し、売上も落ちているからなのでしょうね。香港を代表する、観光客向の高級ショッピングセンター、 DFSギャラリア香港から、香港在住のVIPカード保有者(「Albertの面白いものみっけ」No.40にて紹介しています)を対象に、 大型バーゲンの案内が届きました。

 有名ブランドが最高80%オフに、未だかつてないビックセール開催!

 ”スプリングVIP会員様先行セール”

 有名ブランドのファッション、レザー商品、アクセサリー、化粧品、香水など、最高80%オフの特別価格にて 提供させて頂きます。

 時  :2003年4月28日 〜 5月4日

場所 :サンプラザ・チャイナケムプラザDFSギャラリア

             DFSからのDMより

 香港に勤めていた事務所に届き、日本まで転送されてきたので、手元に届いた今日となっては、2日違いですでに終わってはいますが、 もっと早く届いたとしても、行くわけにもならないので、同じですがね(^ム^;)

 観光客が少ないのならば、香港在住の客をつかむしかない、苦慮している経営者の姿が見えるようですね。

 DFSからはこれだけでしたが、転送されてきたDMの中には、良く行っていた韓国料理屋からの物もありました。このレストランは、 時々、顧客サービスの一貫として、HK$100(約1500円)のクーポン券を送ってきてくれるのですが、今回はなんと、HK$300 (約5000円)のクーポン券が入っていました。こちらの店も、客が少なく、実質的な値引きをしてでも、なんとか店に来て欲しい。 その表れなのでしょうね。

 がんばれ! 香港。


ハイキングが大流行  2003/05/03
 SARS問題で意気消沈してしまっている香港ですが、日常のマスク生活から 逃れ、広いところで伸び伸びとしたいのでしょう、郊外でのハイキングが大流行 のようです。

 ハイキング客増え、清掃時間を延長
 漁農自然護理署の統計によると、4月1〜28日に同署が管轄する郊野公園 (カントリーパーク)に出掛けた人は延べ144万3000人を数え、前年 同月比75%増を記録した。
 特に人出が多かったのは西貢、船湾、ランタオ島のカントリーパークでそれ ぞれ延べ28万人、19万人、14万人が訪れた。
 同署は「人出の増加に対応すべく、清掃スタッフを増員し、清掃時間を午後 8時に延長した。土・日曜、祝日には6チームに分かれて各所を巡回してい る」と説明した。
             日刊香港ポスト2003年5月2日より

 岩盤の上に成り立っている香港です。地盤が固く、住宅を建設することが容易 なのは、海岸沿いの狭い部分だけ、逆に、意外なほど、自然がそのまま残った山 が多いのも香港の特徴です。

 そんな山には、政府がハイキングコースを整備していて、手軽な散策もできる ようになっています。携帯電話の中継基地も整備され、都心から離れた山でも、 通話ができますから、事故があっても安心です。

 私は参加したことはないのですが、毎週日曜日の朝、尖沙咀の九龍公園に集まっ て、グループハイキングする日本人のクラブがあるそうです。クラブメンバー以 外でも、だれでも参加自由のオープンな定例イベントだそうですよ。時々参加し ているという知人からの情報です。

 室内の閉じ篭って運動不足になりがちな昨今です。香港だけではなく、日本で も、たまには軽ハイキングも良いですね(^ム^)


体温測定  2003/04/25
 感染の封じ込めが、国としての重大事になっている香港・中国です。日本でも 開始した、出入境場での体温測定を開始したそうです。

 空港で出入境、羅湖とホンハムで入境時に検温

 香港国際空港では17日から出境時の検温が義務づけられているが、24日 から入境時にも検温が行われる。
 衛生福利及食物局の楊永強・局長は23日、「遠赤外線センサーによる体温 測定機を50台、深セン市でオーダーし、今晩入荷する」と語った。この機 械は今週中に稼働させる計画だが、稼働前あっても24日からは羅湖出入境 管理所とKCRホンハム駅で香港入境時の検温を開始するという。22日午 後1時現在、SARS患者は1458人、死者105人、退院した人は52 2人となった。
             日刊香港ポスト2003年4月24日より

 香港側からの記事ですが、別の報道では、同じ羅湖の中国側では、すでに始まっ ているそうです。しかし、この中国製の測定器の精度が悪く、20%近くが、平 温なのに、高温と表示がでてしまい、現場で混乱が起こっているようです。 羅湖を使って中国に入る場合には、充分な時間の余裕を取る必要があるようです。

 これも古い話になりますが、かつて、中国の技術系の大学を訪問したことがあ ります。応対をしてくれた工学部教授から、ぜひ見て欲しいと、ある装置を生産 している現場(といっても、大学院の研究室ですが)に案内されました。

 造っていたのは、空港の管制装置でした。

 教授に言わせると、「これまでは欧米から輸入していたので、とても高かった。 この大学で生産している装置は、性能はまったくひけを取らないが、値段は3分 の1以下で済んでいる」と、自慢していました。

 その装置を見て驚きました。

 人の命を預かるこの種の装置に使う部品と、個人の家庭で使う民生用の部品と はまったくその信頼性仕様が違うということは常識なのですが、その装置に使わ れている部品は民生用ばかり。中心になるコンピューターは、当時の日本でも入 門者用とランクされていたコンパックのローコストパソコン。業務連絡用の電話 機は、日本製の微弱のコードレス電話機。それも、量販店などで安売り商材に使 われるような安物だったのです。これならば、3分の1どころか、日本で作った ら10分の1以下でも作れると思いました。

 信頼性に関する配慮がまったくない。ただただ、機能をまねればそれでできた と思い込んでいる。それが、中国を代表するトップクラスの大学での話でした。 中国のトップクラスの大学とはいっても、そのレベルは、日本の工業高校レベル だ。その時感じました。

 まあ、それから一昔経っていますし、今は大きく変わっているとは思いますが、 信頼性に関しては、まだまだ、もしかすると、永遠に日本には追いつかないのか も知れないと、今でも思っています。


格安ツアーで巻き返し  2003/04/23
 SARS問題で、香港へのツアーが激減したことは理解できますが、逆に、香 港から出る方のツアーも、激減しているとのことです。

 旅行各社、格安ツアーで巻き返しか
 重症急性呼吸器症候群(SARS)の影響で、イースター連休中の海外、域 外旅行者は昨年同期比8〜9割減少したと伝えられている。こうした中、旅 行代理店各社は航空業界の協力を得て、通常の半分以下の価格に値下げした 格安ツアーを売り出し、巻き返しを図っているという。
 19日付『星島日報』によると、ある代理店では通常3000ドルの「上海 3日間の旅」を999ドルから、また別の代理店では通常5000ドルの 「東京5日間の旅」を2999ドルから、通常3000ドルの「韓国5日間 の旅」を1998ドルから売り出した。いずれも5、6月出発のツアーだと いう。
 旅遊業議会の董耀中・総幹事は『5、6月は海外旅行の閑散期に当たるが、 これまでSARSが原因で旅行を控えていた人たちの多くが旅行を計画する ことは十分あり得る』と語った。
           日刊香港ポスト2003年4月22日より

 感染の不安から、意気消沈して自宅に篭っている気持ちもわかりますし、感染 地域ではない安全なところに行って、のびのびとしたい気持ちもわからないでも ありませんが、危険の輸出になってしまってはと、危惧するのは、受け入れ側の 心配です。

 そんなことが、一種の差別にならないことを祈っています。

 香港駐在員の社員が、打合で日本の本社に出張したいと言ってきたところ、し ばらく来るな。どうしても来るのなら、帰国してから10日間、自宅待機してか ら出社しろと言われ、「俺はバイキンじゃあない」と怒ったとか。笑えない笑い 話も伝わってきます(^ム^;)


空港で検温実施  2003/04/18
 SARSの輸出国という、不名誉な評判が立ちつつある香港です。香港発の感 染者を食い止めようと、対策が開始されました。

 空港での検温、17日より義務づけ
 17日から、香港国際空港から出発する旅客はすべて、搭乗手続き前に検温 を受けなければならなくなった。重症急性呼吸器症候群(SARS)のウイ ルス拡散防止のための特別措置。衛生署では「旅客は早めに空港を訪れ、検 温を受ける時間の余裕を持ってください」と呼び掛けた。
                 日刊香港ポスト2003年4月17日より

 このままでは、香港発便の着陸を禁止するなどの、最悪の事態になってしまう と、香港政府も危機感を募らせているのでしょうね。

 広東省では、昨年末から始まっていましたが、香港に飛び火してから1ヶ月を 超えた今、いまだに有効な対策が確立していない。感染症の専門家に言わせれば、 そんなに簡単に対策など確立できるはずもないとは言うでしょうけれど、今や、 日本のと言っても過言ではない華南地区の生産拠点です。このまま長期化した場 合の、香港のみならず、日本の経済に与えるダメージの大きさが心配です。


領事館での説明を一部訂正  2003/04/17
 11日付けで、このページにも掲載している、香港総領事館での医務官の説明につき、今日付けの日本国内の新聞記事によると、 修正が必要なようです。

 (1)の回答の中に、「発症前の人からは感染しない」との記述がありますが、厚生省の公式見解では、「発症前の人からも、感染の危険はぬぐえない」という ニュアンスのようです。

 (4)の回答の中で、「香港では治療法が確立している」という表現がありますが、これも、政府の公式見解では、「対処療法はあるが、SARSに対しての治療法は確立していない」と なっていて食い違います。

 領事館での説明会では、なんと言っても渦中の場での説明ですので、なるべく心配させないようにとの配慮が働いたのでしょうね。希望的観測が少し多めに味付けされて 香港での公式見解になってしまったようです。あの記事のまま、香港領事館のホームページにも掲載されているようなので、近日中に訂正がされると思います。

 話は変わりますが、今日、仕事の打合もあり、香港事務所の同僚と電話で30分ほど話しをしました。(国際電話ではありません。専用線を買い切っているので、内線電話で香港とは話ができるのです(^0_0^)

 さぞ、心配でめげているのかと思っていましたが、意外なくらいに明るく、本人も自分が罹病することについては、あまり気にしていない(ごくまれなことと認識している)とのことです。ただ、たった一人でも、ビル内に勤務する社員に発病者が出ると、ビル内のすべての会社が業務停止になる法律が 通っているらしく、そちらを心配していました。在宅勤務や、規制の厳しくない中国側に臨時事務所を設営し、業務を続ける策を検討しているようです。

 まあ、長引けば長引くほど、緊張状態を維持することは難しいですし、元々は楽天的な香港人ですから、それほど遠くない内に、活気は戻ってくる(SARSは解決されなくても)のではないかと、思っています。


バスが減便  2003/04/17
 SARSの嵐が吹き荒れる香港です。路線バスは、人ごみでの感染の危険を感 じる乗客から嫌われ、利用者が減っているようです。

 路線バス、路線を一部休止
 香港域内を運行する路線バス3社が、重症急性呼吸器症候群(SARS)の 流行による乗客減少を理由に、一部路線の運行予定を以下の通り変更した。
(資料・14日付『りんご日報』)。
・城巴(CTB)…香港島南区とミッドレベル地区を中心として28路線の
 ラッシュアワー時以外の運行を15分に1本に削減。29R(セントラル―
 オーシャンパーク)の運航21日まで休止。
・新巴(ファーストバス)…15B(ティンハウ―ピーク)、309(セン
 トラル―石澳)の2路線を休止。315番(華富―ピーク)を18日から休
 止する予定。運行再開は未定。
・九巴(KMB)…検討中
              日刊香港ポスト2003年4月16日より

 どうやら。空気感染の疑いは薄くなっているとは言っても、人ごみでは飛沫感 染が起こる。狭い空間に否応なしに閉じ込められる、地下鉄やバスが嫌われてい るようです。

 しかし、庶民の通勤の足はバスか地下鉄です。嫌われたとなると、次は、出社 が嫌われる。でも、仕事はしなければならない。

 そこで登場するのが「在宅勤務」ですね。

 仕事の種類によっては、パソコンで各種のデータのやり取りが中心になります。 そんな仕事ならば、事務所にホストサーバーを置き、電話回線で自宅のパソコン と接続、打合は電話で行い、データも電話回線で送る。

 すでに、私の知っている会社でも、そんな体制に向けての動きが加速していま す。


香港政府が怒っています  2003/04/12
 SARS騒動真っ只中の香港ですが、政府きっての女傑、イップさんが怒って います。

 マレーシア政府、香港人の入国を拒否

 マレーシア政府は重症急性呼吸器症候群(SARS)感染への懸念を理由に、 香港特区パスポート所持者の入国を一部を除いて8日から一時停止すると発 表した。例外としてマレーシアへの入国が認められるのは政府官僚の公務に よる訪問、ビジネスマンの商務による訪問だが、いずれも健康診断書の提出 が条件となる。この措置に保安局の葉劉淑儀(レジーナ・イップ)局長は、 「同じ香港居住者でありながら、BNO(英国政府が発給した海外居住者パ スポート)は入国でき、特区政府パスポートは認めないというのは不合理だ」 と不満を表明した。
            日刊香港ポスト2003年4月11日より

 なんとも、すばやい対応と言えなくも無いマレーシア政府の対策ですが、確か に、特区パスポート所持者は全面禁止、その他は健康診断書の提出、一方、例え ば香港在住の日本人ならば、いっさいお構いなしとなると、不公平だとクレーム したくなる気持ちも解りますね。

 小柄で小太り、ぼさぼさの髪型、女性ですが、どちらかと言うと怖い顔立ちの イップ女史は、こわ持ての保安局長官であるだけに、サドの女王になぞられ、な にかとマスコミからは揶揄の対象としてマンガ化されてしまう、逆説ですが楽し いキャラクターの女性です。怒っているとすると、ちょっと怖い(^ム^;)

 香港ではついに感染者が千人を越えました。となりの広東省では2千人を超え ていることは確実でしょう。しかし、同じ隣のマカオでは感染者はまったくでて いないそうです。マカオ政府は、防疫体制が完璧だからと、自画自賛しています が、その差はなんなんでしょうかね。

 このホームページの中に、マカオ観光局が監修している観光案内サイトへのリンクを 張りました。そのトップページに、そのことが誇らしげにかかれていますよ。

   http://homepage3.nifty.com/albsasaki/sub40306.html


SARS予防法  2003/04/11
 SARSが猛威を振るっている香港で、外務省の医務館が香港在住日本人を対 象に説明会を行いました。本来の引用のルールでは、全文掲載は違反なのですが、 事が事だけに、許されると判断し、全文を掲載します。

 SARS予防法、外務省医務官が説明会

 外務省の古閑比斗志・専門官(医務官)による重症急性呼吸器症候群(SAR S)予防法の説明会が9日、香港日本人倶楽部で行われた。古閑医務官は来港 してから衛生署や病院を調査した結果「SARSを発症している人と接触しな ければ感染の可能性はないと考えてよいだろう」と語り、現時点での見解を次 のように説明した(以下概要)。

(1)SARSは新種のコロナウイルスによる感染症。インフルエンザより感 染力が低い。ウイルスを含んだ飛沫を吸い込むことによる経気道感染で空気 感染、皮膚感染はないとされる。38度以上の発熱、せき込むなどの症状が ある患者の1メートル以内では感染の危険が高いが、発症していない状態で ウイルスが拡散することはないとみられる(症状のないキャリアからの感染 は今のところ報告がない)。患者のいない場所でのマスク着用は必要ないが、 エレベーターや車両内など狭い場所や人込みではマスクを着用して飛沫感染 を防ぐのが望ましい。外出から戻ったら手洗いを励行することも大切。

(2)多くの住民が感染したアモイガーデンのケースは患者の糞尿がトイレの 排水システムの不調によってエアロゾル(浮遊する液体の微細な粒子)化し、 換気口から各部屋へ伝播したと考えられる。病院での感染もネフライザー (吸入器)によるエアロゾルに乗ってウイルスが空気中に拡散したとみられ る。これは空気感染ではない。

(3)患者が隣に座っていれば感染する危険が高いが、飛行機の空調はフィル ターを通して上から下へ空気が送り出されており、機内で感染する可能性は 少ないと考えられる。

(4)香港では検査法、治療法とも確立されている。この検査は日本国立感染 症センターでも可能だが、香港では日本で認可されていないリバビリンを用 いた治療経験がある。ただしリバビリンには妊娠13週に満たない胎児への 毒性がある。「妊婦はSARS感染を避けるため外出を控えるように」と香 港の衛生署は勧告している。

(5)幼児で重症化した患者は少なかった。これはSARSが「白血球が自ら の肺を攻撃する」という自己免疫疾患の特性を呈し、幼児はこの免疫能力が 発達していないためとみられる。

             日刊香港ポスト2003年4月10日より」

 かなり、楽観的な、言い換えると、住民を安心させるための説明との感じがし ます。100%信じられないかも知れませんね。

 ただ、もしこの通りだとすると、苦しい思いをして医療用のマスクをしなくて も、狭い場所に入った時にだけ、タオルや手ぬぐいで鼻や口の周りを覆えば済ん でしまいますね。


SARS予防方法説明会  2003/04/10
 香港総領事館が、SARSに関する在住者への電話とファックスでの相談窓口を開設しました。

 在香港日本国総領事館は、外務省の古閑医務官による重症急性呼吸器症候群(SARS) 予防方法の説明会、個別相談に出向くのが困難な在留邦人のため、電話、ファクス、電子メールでの 相談を受け付ける。申し込み方法は以下の通り。

 問い合わせは電話2532−2387
 (担当:平山;9時半〜12時、14〜18時)。
 【電話相談】
 (1)予約申し込み
    4月9日(水)及び10日(木)9時半〜12時、14時〜18時。
    電話番号:2532−2387(担当:平山)
    相談実施前に質問事項をお送り頂ければ幸いです
    (その際「電話相談質問事項」と冒頭にお書きください)
    ファクス2868−0156、電子メール:cgoj007@cgoj.org.hk
 (2)相談実施
    4月10日(木)午前10時〜12時、11日(金)午前10時〜12時。
    予約の時間帯に古閑医務官が電話で回答。
 【ファクス、電子メールによる相談】
 (1)質問受付
    4月10日(木)まで受け付け。
    冒頭に「SARS医務官相談」と記載し、
    FAX2868−0156、電子メール:cgoj007@cgoj.org.hkへ送付。
 (2)回答
    在香港日本国総領事館ホームページ上に、
    寄せられた質問と回答をまとめて掲載。
    ホームページを見ることができない場合、その他の事情により
    個別の回答をご希望の際は、
    必ずその旨を質問状に記入
    (総領事館から電話連絡を取ることもあるため、
    氏名、日中の電話番号を質問状に明記。
    回答の掲載にあたり、寄せられた質問の中から個人的情報を
    引用することはない)。 
                日刊香港ポスト2003年4月9日より

 今月末までには、最大で4000人規模の感染者が予想されています。ただ、これまでの新種ウイルスに比べると、 死亡率ははるかに低いことが、今回のSARSのせめてもの幸いです。早めに感染を確認し、適切な処置を受けることしか、 当面の対応策はないでしょう。


2004年の祭日  2003/04/08
 香港政府より、来年、2004年の祭日が決定したとの発表がありました。

 特区政府は4日、2004年の祝日を以下の通り発表した。

 1月1日、22日(旧正月元日)、23日(旧正月2日)、24日(旧正月3日)、
 4月5日(清明節=翌日の月曜に振り替え)、9日(キリスト受難の日)、
 10日(同翌日)、12日(イースター)、5月1日(メーデー)、26日(釈迦誕生日)、
 6月22日(端午節)、7月1日(香港特別行政区成立記念日)、9月29日(中秋節翌日)、
 10月1日(国慶節)、22日(重陽節)、12月25日(クリスマス)、
 27日(クリスマス翌日=翌々日の月曜に振り替え)。



レスリー自殺  2003/04/05
 香港の人気スター「レスリー」の自殺については、日本のマスコミも大きく取 り上げていましたね。

 レスリー、ホテルや自宅前でファンが追悼
 1日に死亡した張国栄(レスリー・チャン)氏を追悼する多くのファンが2 日、セントラルのマンダリン・オリエンタルと何文田にあるレスリーの自宅 前を訪れ、花束やメッセージカードなどを捧げた。3日付『りんご日報』に よると、ホテルを訪れたファンの1人は「レスリーが選んだ道だから。幸せ に眠ってほしい」と涙を浮かべながら語った。花束を捧げる日本人ファンの 姿もあったという。レスリーの葬儀は8日に行われる予定。
                 日刊香港ポスト2003年4月4日より

 日本でも、人気が絶頂のタレントや歌手が、突然自殺するという事件が過去に 何度もありましたね。マスコミに露出する部分と、本人の個人的な部分とが乖離 していて、一般の人には見えない部分での葛藤があるのでしょう。

 10年を越える不況に打ちのめされ続けている日本ですが、元気な香港も、S ARSに続くイラク戦争、それに加えての人気者の自殺。元気を無しくしいるで しょうね。


WHOが渡航延期勧告  2003/04/02
 ついに、WHOが、香港と広東省に対する渡航を延期するよう勧告をだしましたね。

 徐々に解明は進んでいるような報道も見かけるのですが、香港から乗った飛行機の機内での発症事例が次々に報告される 状況になり、香港中国から見た海外への広がりを押さえたいとの気持ちが伝わってきます。まるで、香港広東省を隔離するかのような 事態ですね。

 私が勤めていた香港の会社が入っているビルでも、テナント会社社員の家族に発症者が出たことから、今日、消毒が行われたそうです。

 合わせて、その社員自身は10日ほどの自宅待機となりました、ビル内の会社は、明日から通常勤務体制との結論になったようです。

 この決定を伝えるメールを読みましたが(私のアカウントがまだ残っているので、この管理会社からの通達は今でも受け取っています)、 ピリピリしている様子がうかがえます。

 早く収まって楽しい香港が戻ってくることを、心から祈っています。


日本人の感染  2003/04/01
 新聞などで、日本人の幼児がSARSに感染したとのニュースが伝わりました が、誤報だったようです。

 「在留邦人のSARS感染」を否定
 在香港日本国総領事館は28日、重症急性呼吸器症候群(SARS)につい て「一部報道によりますと、当地在留邦人にSARS患者が発生した旨報じ られておりますが、29日、患者と思われていた邦人が入院していた病院に おいて、患者からは、現時点において当地でSARSウイルスとされている コロナ・ウイルスが検出されず、SARSに感染しているおそれがないこと がわかりました。なお、患者は、現在順調に回復中です」と発表した。詳細 は総領事館ウェブサイト(http://www.hk.emb-japan.go.jp/index_j.html) で通知している。
                 日刊香港ポスト2003年3月31日より

 まずは良かったということですが、そうは言っても、これだけ広まりつつある のですから、時間の問題かも知れませんね。ニュースに一喜一憂するのもあまり 意味がありませんね。

 いずれにしても、1日も早い、原因の究明と治療法の確立、感染拡大の沈静化 を望んでいます。



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