香港四方山話(2004年4〜6月)

 水と光のショー  2004/06/26
 香港もいよいよ本格的な夏です。このシーズンは、香港としてはベストシーズンとは言えないかも知れませんが、 南国香港のイメージには合っています。

 香港政府も、この季節、特別なイベントを開催して、観光客を迎えています。

 水と光のショー、26日から上演
 香港政府観光局(HKTB)が企画する観光プロモーション「2004香港購物節(ショッピング・フェスティバル) に合わせ、水と光のショー「光影水躍(アクア・ファンタジア)」が6月26日から8月31日まで上演される。
 場所はチムサーチョイの香港カルチュラルセンターそばの時計台広場。
 時間は毎晩19時30分、20時30分、21時30分から。毎週土・日曜および 祝日の21時30分からの上演では花火も打ち上げられる。
           日刊香港ポスト2004年6月25日より

 九龍サイド南端の公園、時計台広場は、水辺であることから、尖沙咀の街よりは数度気温も低く、夜の散歩には最適な、涼やかな公園です。

 香港島の豪華な夜景を背景にしたショーは、いかにも香港らしい風情でしょうね。


 スター大通り  2004/06/22
 スターというと、カンフーからみの筋肉マンばかりが目立つほんこんですが、それだけではありませんね。

 「スター大通り」で若者がパフォーマンス
 チムサーチョイのプロムナードにつくられた、香港の映画スターの手形とサインが入ったプレートが並ぶ大通り 「星光大通(アベニュー・オブ・スターズ)」で、毎週土曜の夜、ダンスや音楽を演じる若者たちがパフォーマンスを 行っているという。
 19日付『星島日報』によると、同日にはインディーズバンド、ヒップホップのダンスグループが演じた。
管理会社では「大通りの特色を増やしたい」と趣旨を説明し、出演者の申請を受け付けている。
      日刊香港ポスト2004年6月21日より

 中国語(北京語)は音楽的な言葉ですね。香港で愛唱されている歌も、実は北京語の歌詞が多かったりします。

 それと比べると広東語はちょっと粗野。濁音も多いし、吃音も多い。でも、がんばっている若者は多く、私も そんな彼らのパフォーマンスを何度も見かけています。

 彼らが、常設で自己表現できる場所が出来ているとしたら、それは、アジア全体の文化のためにも良いことと思います。

 香港の若者よ、香港が、お金と筋肉だけではないことを、証明しなさいね(^ム^;)


 GALLERIAのVIPカード  2004/06/12
 世界に展開する免税売店の会社「DFS」では、優良顧客に特別割引のディスカウントカードを発行しています。
 デザインが変更された新しいカードが届きました。


 住んでいると、めったに買い物には行かないGALLERIAですが、自分での買い物だけではなく、同行した人の買い物にも使えるので、 友人や知人を案内するときには便利なカ−ドです。このカードを提示すると、バーゲン商品は別ですが、一般商品でも15%のVIP割引となります。 しかも、全世界のDFSで使えるのですから嬉しいですね。

 各お店のサービスカウンターで申込書をもらい、記入して提出すれば、日本人ならばほぼ全員がもらえますので、申請しておくのも良いですよ。


 幹線道路番号改定  2004/06/05
 幹線の道路番号を整理し標識が新しくなったそうです。

 幹線道路の番号改定、出口にも番号
 運輸署はこのたび幹線道路の番号を改めた。幹線から一般道への出口にも番号を付した。道路標示の簡素化が目的で、 すでに標識の設置を終えている。
 新1、2、3号幹線はそれぞれホンハム、東区、西区海底トンネルを含む道路、新4〜7号幹線は東西に走る道路で、 北に行くほど番号が大きくなる。旧7、8号幹線(香港島北岸)は新4号幹線、旧2号幹線(九龍湾―●湾)は 新5号幹線、旧4号幹線は新7号幹線、旧9号幹線(ランタオ島)は新8号幹線となり、 新界地区の環状道路が新9号幹線と命名された。
 また出口は、各道路の最も東もしくは南から「1」となり、異なる車線にそれぞれ出口がある場合は「1A」「1B」と アルファベットを付す。
 【●=草かんむりに全】
           日刊香港ポスト2004年6月4日より

 車で移動するときなど、道路の番号は重要ですね。道を良くしらなくても、「国道17号線から県道122を左に、交差する 国道16号線を右に曲がって行くと目的地の市街に入る」なんて説明されれば、あとは市街地図だけ持ってゆけば済みます。

 ただ、どこの国も道の名称には歴史があり、それなりにルールはあるとは言っても、できた順に番号が付けられていたりして、 地理的な関係とは不一致の場合も多いですね。

 整理し、付番をし直せば解りやすくなることは解っていても、なかなかできないものです。さすがは小さな国香港ですね。簡単に 実施できてしまうのがうらやましいくらいです。


 華潤百貨店閉店  2004/06/03
 ようやく経済も復活し、失業率も徐々に回復しつつある香港ですが、脱落する企業もあります。

 中国系デパートの華潤百貨が閉店
 5月31日、コーズウェイベイにある華潤百貨店が閉店した。
 1日付『星島日報』によると、同百貨店は1950年代に開店し、当初は「中国百貨公司」という名前で 市民に親しまれた。だがここ数年は香港の小売業の不振により売り上げが激減し、閉店を余儀なくされたという。 近所に住む市民からは「華潤百貨と共に成長してきた。閉店は残念」と惜しむ声も聞かれた。
 同百貨店はこの数カ月間、閉店セールを行い、営業時間を延長して売り尽くしを図った。
            日刊香港ポスト2004年6月2日より

 この老舗のデパートには、入ったことはありますが、買い物をしたことはありませんでした。

 同じ銅鐸灣の日系だった「SOGO」も、名前だけは日系ですが、すでにオーナーは香港人です。香港資本の デパートが潰れたとしても、そこには経済原理が動いているのですから、しかたがないことなのでしょうね。

 いいじゃないの、香港の人たち。香港は国際都市です、どこの資本だなんて細かいことは抜きにして、時代に 合っているところが伸び、合わないところが潰れる。国家意識や民族意識なんて、吹っ飛ばして、香港は生きて行くべき なのです。

 アジアの辺境の日本も同じなんですけど、それを、日本人に解らせるのは難しい(^ム^;)


 人民解放軍芸術団  2004/06/01
 軍隊とは言いながら、多数の企業や団体を抱える企業集団でもある中国人民解放軍です。所属する芸術団の公演会があるそうです。

 人民解放軍芸術団が香港公演
 7月1日の返還記念日を祝い、中国人民解放軍芸術団が6月23日に香港コロシアムで公演する。
 同芸術団は1997年以降、返還記念日を祝う公演を例年行ってきたが、重症急性呼吸器症候群 (SARS)禍にあった2003年は公演を見合わせている。
 今年は出演者が550人に及ぶ過去最大規模となり、約2時間にわたって独唱、合唱、雑技、器楽演奏などを 披露する予定。
 入場券は80〜280ドルで6月1日にURBTIX(電話2734―9009)で発売される。
             日刊香港ポスト2004年5月31日より

 スポーツや芸能、演芸などは人がするもの。とすると、多くの人の中から才能を発掘できる、人口の多さは力です。

 香港のように人口の少ない国は不利。スポーツ選手も歌手も俳優も、有能な人がいないわけでは無いにしても、層が薄いのは しかたがない。逆に中国は、圧倒的な人口を背景に持つ国です。きっとこの芸術団のレベルはかなり高いのでしょうね。

 チャンスがあれば、ぜひ、見てみたいと思います。


 媽祖文化村完成  2004/05/30
 1ヶ月くらい前の日付ですが、マカオ観光協会のホームページに掲載されていた記事です。

 「媽祖文化村」今月末に完成予定 (2004年4月28日)
 約2億パタカを投じ、2001年5月より建設工事が行われていた、コロアン島疊石塘山頂上の媽祖文化村が、 今月末に完成する予定です。
 既に昨年10月に天后宮が落成し一般公開されていましたが、この度第2期の工程である「梳妝樓」が完成します。 梳妝樓の1階は媽祖関連の文物陳列室、2階は玉石の観音像が安置される予定です。
 またさらに、約100室の宿泊施設香客山荘と石排彎駐車場の工事も6月に開始される予定で、完成は2005年の重陽節 (旧暦9月9日)頃となりそうです。
 媽祖とは船乗りたちの神様で、ここには高さ19.99mの白い大理石の女神像が建てられています。
 晴れた日には珠江の三角地帯の景色まで見渡せ、絶好の撮影スポットとなっています。
 オープン時間は、毎日9:00〜19:00です。

 すでに1ヶ月が経過していますから、完成し一般公開されていると思います。香港は、喧騒とエネルギーの都市ですが、 マカオは、落ち着いた保養地のようなたたずまいです。香港からは1時間とちょっとくらい。時間が取れたら、ぜひ行ってみたい と思っています。


 「買い物天国」の地位  2004/05/29
 感染症発生以来、落ち込んでいた香港の景気も、中国本土からの観光客激増でなんとか息を継いでいる現状です。 将来に不安を感じている香港人は多いはず。そんな香港人をほっとさせる調査結果が発表されました。

 「買い物天国」の地位、7年後も不動
 信販大手、マスターカードが調査会社に委託して行った「アジア4都市の観光客の消費シミュレーション」に 関する調査で、2011年に香港を訪れる観光客の消費額は858億香港ドルに達し、7年後も「買い物天国」 としての地位は不動との結果が示された。
 25日付『星島日報』によると、同年に香港を訪れる中国本土からの観光客は全体の65%を占め、消費額は バンコクの273億香港ドル、ソウルの242億香港ドル、シンガポールの226億香港ドルを大きく引き離し、 4都市の中では依然としてトップに立つと予測された。
 また4月にACニールセンが行った香港人の消費マインドは101ポイントとなり、1997年以来の高さとなった。
              日刊香港ポスト2004年5月27日より

 結果だけの記事ですから、そのようにシュミレーションされた根拠が欠かれていません。正しいのか、希望的観測による 結論なのかは判別できませんが、まあ、7年程度の近未来ですので、現在とそれほど大きな変化は起こらないとすると、 1位の座は高い可能性でキープしているでしょう。

 いずれにしても、香港人を元気にさせようと、国をあげて本格的に動き出していることは事実でしょうね。


 鹿島アントラーズのユースチーム来港  2004/05/29
 日本ではあまりポピュラーではない7人制のサッカーですが、香港では盛んです。

 鹿島アントラーズのユースチーム来港
 5月29、30日にハッピーバレーの香港フットボールクラブ(HKFC)で行われる7人制サッカーの 国際試合「The HKFC Philips LightingInternational Soccer  7's 2004」に出場する鹿島アントラーズ・ユースチームが26日、香港入りした。
 若手中心に編成された今回の遠征メンバーは次の通り。
 GK 杉原一貴、白石貫太
 DF 滝川敬祐、野本泰崇、後藤圭太、鈴木寿毅
 MF 吉澤佑哉、山本拓弥
 FW 関野達也、大道広幸
 27、28日にHKFCで練習を行い、29日の予選リーグでは9時から傑志之友、 11時から友誼連隊、13時からアストン・ビラとそれぞれ対戦する予定。
 詳細は公式ホームページwww.soccer7s.comまたは
HKFC(電話2830―9500)へ。
           日刊香港ポスト2004年5月27日より




 歩行者違反取り締まり  2004/05/26
 信号が赤でも、危険がなければ渡ってしまう。中華社会では当たり前。最近は日本でもそんな若者を多く見かけます。 でも、これは良くないこと、香港では、歩行者対象の「ネズミ捕り」を実施します。

 ネーザンロードで取り締まり
 香港警察西九龍交通部では5月25日から6月5日まで、ネーザンロードとジョーダンロードにかけて歩行者の 交通違反を取り締まる。
 「鷹目(イーグルアイ)」と名付けられたこのキャンペーンは歩行者の交通安全への意識を高めるのが狙いで、 8回目を迎える。
 今回の対象区域には交通事故の多発地点「ブラックポイント」が15カ所あり、4月には前年同月比34.6%増の 311件が発生、6人が死亡し、129人が負傷している。
   日刊香港ポスト2004年5月25日より

 本当に、最近は信号を無視する人が増えている日本です。まあ、大阪では昔からルール無視は普通でしたが、少なくとも 関東では、ルールは守られていました。それが、最近では関東でも守れない若者や中年女性が増えている。

 日本はどうなっちゃうんでしょうかね。日本人としての誇り「武士は食わんで高楊枝」は、消えてなくなってしまうのでしょうか。

 先日テレビのルポで交通違反をテーマにしました。関東での違反者は、マイクを向けられると、言い訳をします。でも、大阪の違反者は 「これが大阪の文化や」と居直っていました。

 大阪の文化だと言うのは間違いです。大阪の「まともな人」はルールを守ります。関東の「まともではない人」は、恥じを知っていますから、 指摘されれば認めますが、大阪の「まともでない人」は、同時に「恥知らず」であるから、それを認めません。それだけです。そして、 大阪の大多数は「まともな人」です。

 ルールを無視して、自分勝手に振舞う。まるで北朝鮮ですね。確かにそれは楽です。でも、ルールを無視するのが文化だなんて 平気で言う人が大阪にはいるのは、それを認める「文化」が大阪にはあるからなのでしょうね。一種の事なかれ主義なのです。正しくないことには、 正しくないと言う勇気が、関西人には足りないのではないでしょうか。


 新しいカジノ  2004/05/20
 香港の弟「マカオ」には、素敵な観光スポットがたくさんありますが、「カジノ」がその一つであることは、 博打嫌いの私にも否定はできません。そんなマカオに新しいカジノがオープンしたそうです。

 マカオに新しいカジノ誕生
 米ラスベガス資本のカジノ「金沙娯楽場」が18日、マカオにオープンした。予定開始時刻の午後2時半を目指して 2万人近くが殺到し、大混乱となった。
 金沙娯楽場の開業により、アジアのカジノ王、スタンレー・ホー氏が率いる澳門旅遊娯楽(STDM)が約40年に わたって独占していたマカオのカジノ産業が開放されたことになる。
 マカオ特区政府は支柱産業であるカジノに米ラスベガスのノウハウを導入して発展させる方針で、 政府高官は「監督を厳格に行えば、悪性の市場競争は避けれる」とコメントしている。
             日刊香港ポスト2004年5月19日より

 ただただ、金をかけて博打をする。それだけだったマカオのカジノに、ラスベガス流のエンターテイメントが加わるのならば、 それは大歓迎ですね。

 ラスベガスは、単なる博打場ではありません。芸人にとっては、憧れのステージ。そんなラスベガス風が、アジアに出現したと したら、これは歴史的なことなのかも知れません。

 「マカオに行って、最高級のマジックを見よう」

 そうなったとしたら、私は嬉しいです。


 ライチ狩りツアー  2004/05/16
 楊貴妃が愛し、わざわざ広東から北京まで、早馬を乗り継がせて取り寄せていたという果物「ライチ」。  6月はその最盛期です。ごぞんじパンダツアーが、期間限定での「ライチ狩りツアー」を開催します。

旅程:
07:45 指定ホテル集合
 中国入国
 深せん郊外ライチ園にてライチ狩り
 昼食
 歓楽谷・ミニチャイナ・民俗文化村(自由見学)
17:00 弊社指定ホテルにて解散
時間:07:45-17:00
催行:6月6日(日)、13日(日)、20日(日)
最小催行人数: 20名
食事:昼食付き

●歓楽谷・ミニチャイナ・民俗文化村入場料はご自身のご負担となります。


<料金>
   区分 通常料金 ご提供料金
   大人 HK$450  HK$450
   子供 HK$390  HK$390
   幼児 HK$100  HK$100
 幼児料金は2歳以下のお子さまに適用されます。

 掲載の料金は 2004-06-01 から 2004-06-30まで有効です。

 私も1度だけですが、このライチ狩りをしたことがあります。来客の休日接待で行った民族村で、偶然に 遭遇したのです(^ム^;)。でも、楽しかったですよ。

 詳しい案内と申し込みは、パンダツアーのホームページでできます。
   http://www.pandabus.com/bus_list.php?brCd=hkg


 ショッピング祭り  2004/05/15
 香港といえば「お買い物」。観光客向のイベントとして、「香港購物節」が開催されます。

 ショッピング祭り、6月26日から
 香港政府観光局(HKTB)が推進する「香港購物節(ホンコン・ショッピング・フェスティバル)」が今年、 6月26日〜8月31日に開催される。
 観光客向けに配布するクーポンブックで割引などの特典が受けられるほか、一定金額を消費した観光客は 賞品総額200万ドルのラッキードローに参加できる。
 HKTBではこのキャンペーンにより、前年同期比20%増に相当する約370万人を海外から香港に誘致し、 消費を促すことができると期待している。
         日刊香港ポスト2004年5月14日より

 目玉がクーポンブックのようですね。香港人はこのクーポンブックが大好きなようです。

 香港から日本に帰国してすでに2年ですが、まだ、香港銀行に口座を持っていますし、香港のクレジットカードも 使っています。そんな銀行やカード会社からは、提携しているお店の割引クーポン券が多数印刷されたブックが、年に数回 送られてきます。

 残念ながら、使うことはほとんどできませんが、どんなお店がどんな商品を売りたいか、そんな傾向を見るには便利な ブックなので、毎回楽しみに見ています。

 さてさて、今回のイベント、どんな商品やサービスが、売れ筋なのでしょうね。


 標識番号連絡が必要  2004/05/14
 意外なほど、ハイキングコースが多く、かつ、整備されている香港です。香港島にも、大陸側の新界地区にも、 丘陵を歩くコースがあり、手軽な香港の遊びと、香港人だけではなく、在住している日本人にも人気があります。

 ハイキング時の救援、到着まで1時間20分
 保安局の李少光(エンブローズ・リー)局長は12日、緊急話「999」を通じて、消防処がハイキング中の 市民から受けた救援依頼は2003/04年度に620件以上を数え、現場到着までの所用時間は 平均1時間20分だったと説明した。
 ハイキングコースが比較的遠隔地にある上、救援を求める市民が自らの現在地を説明できないなど、 捜索に時間がかかるためだという。
 漁農自然護理署ではハイキングコースに500メートルごとの標識を設けており、遭難したハイカーは標識の 番号を目印にして現在地を伝えるよう勧めている。
                 日刊香港ポスト2004年5月13日より

 日本ならば、山間地では携帯電話は使えないところが多いですが、電波そのものが強い方式(GSM)である香港の 携帯電話は、「こんなところでも使えるの!」と、驚くような山や田舎でも通話が可能です。

 正式に整備されているハイキングコースは、おそらく通話が可能なのでしょう。

 ハイキングとは言っても、天候の激変やがけ崩れ、逆に晴天の下に歩いての熱射病など、緊急時には、標識番号を 伝える。事前の心構えが必要ですね。


 黒色雨警報  2004/05/10
 1国が1地域。そんなコンパクトな香港は、天気予報や警報も全国均一。便利といえば便利です。

 8日未明、香港は今年初の集中豪雨に見舞われた。西部のランタオ島、北部の西貢など山間部では同日午前零時から 午後零時までの累積雨量が150ミリ以上に達した。
 香港天文台は同未明から早朝にかけて黄色警報(1時間に30ミリ以上の豪雨の恐れ)から赤色警報(同50ミリ以上の 激しい豪雨)を順次発令。同午前8時には黒色警報(同70ミリ以上の強烈な局地的豪雨)を出した。
 ところが同8時40分に黒色警報を解除、赤色警報に切り替えたことから、市民の一部から「出勤を取り止めたのに」。 「人騒がせ」との声が上がっているという。
 しかし、同日の豪雨では人的被害こそ出なかったものの、香港島、九龍半島の中心市街地でも累積雨量が100ミリを超えた。 ビルへの進水、道路の冠水が相次ぎ、立ち往生したタクシーに取り残された老婆が、消防署員に救出される場面もあった。
 結果だけを見て、天災を軽んじる見方こそ最も恐ろしい。

 黒色警報が発令されると、一般の企業は休業となります。起業の内にはバスやタクシーなども含まれることから、一部の特別な路線は 別として、路線バスもタクシーも動きません。まあ、タクシーの場合は、危険を覚悟での営業と、特別料金で運行する雲助運転手(まあ、助かる人も 多いので、あながし悪いとは言い切れませんが)も中にはいますから、まったく動いていないのではありませんけどね。

 休業になる理由は、この警報が発令している時に出勤したり、タクシーを運行されたりした場合に、事故が起こっても一切保障されなくなるからです。

 そんな意味からは、警報下でも運行するタクシーは、自己責任で運行しているのだから、乗客も自己責任、料金が高くてもしかたがないのです。

 さて、今回は、気象の状況に合わせて判定を変更したことから、非難を受けているようです。私が香港在住時代にも、同じような非難がありました。

 その時は、台風警報だったのですが、シグナル8を発令したものの、台風の方はそれてしまい、まったく影響が無かったことから、警報が早すぎたと 非難されたのです。

 遅すぎたら被害が出る。早すぎたら怒られる。事実に合わせてレベルを変更したら非難の嵐。

 天気予報官も、辛い仕事ですね(^ム^;)


 博物館デー  2004/05/08
 例年恒例の行事になっていますが、博物館の入場料を無料にした、博物館デーが来週の週末に開催されます

 博物館デー、21カ所が入場無料に
 康楽及文化事務署は5月15、16日、「2004香港・国際博物館デー」を開催する。
 今年のテーマは「博物館:余暇と思考を楽しむ場」。広東省、マカオとの同時開催となる。
 香港では域内21カ所の博物館が入場無料となり、香港科学館では特別展「博物館博覧会」で中国茶や漢方に関する講座、 折り紙など親子で楽しめるワークショップを開く。
 このほか会場でスタンプラリーのカードを配布し、5月17日から8月29日まで各館を訪れて押印すると、 集めたスタンプの数に応じて記念品や1年間有効のフリーパスがもらえる(数に限りあり)。
              日刊香港ポスト2004年5月7日より

 九龍サイドの南端にある博物館(香港藝術館)は、料金も安く(少し前のことですが、20HK$・300円ほど)、展示されている物も豊富なので、することのない暇な休日を 一人で過ごす単身赴任者の私としては、しばしば利用させてもらっていました。

 暇つぶしとは言っても、そこの収納されている「古陶器」の質とボリュームは圧倒的です。おそらく、これほどに まとまって展示されている博物館は、少なくとも日本にはないのではと思うほどでした。

 食道楽とショッピングは、香港旅行楽しみの王様とお后様です。そして、競馬が王子様だとしたら、博物館めぐりも、 お姫様くらいに扱っても良いと、私は思いますよ(^ム^;)


 KCRC荷物制限強化  2004/04/30
 香港から中国に入る主力ルートは、電車(KCR)を使って羅湖の駅からのルートです。これまでも、持ち込める荷物の 大きさには制限があり、駅には表示がでていましたが、実際は無管理状態でした。

 KCRC、1日から携帯荷物のサイズ制限

 九広鉄路(KCRC)は、5月1日から乗客の携帯荷物のサイズを厳しく制限する。
 高さ100センチ、底面が45センチ四方を超える場合、別途チケットを購入して荷物に添付しなければならない。
 28日の香港電台(RTHK)ニュースによると、2003年は荷物に関する苦情が24件あり、04年は 第1四半期だけで10件を数えた。一方、深セン駅では構内での大型カートの使用を3月から禁止しているという。
              日刊香港ポスト2004年4月29日より

 この記事だけでは、詳細が解りません。

 深せん駅と書かれていますね。羅湖の駅を利用する一般の電車は、この深せん駅を使いません。となりの羅湖の駅が終点。 全員が降りるからです。

 深せん駅に停車、通過するのは、ホンハム駅から出発する中国内部へも通じる直通列車です。

 直通列車のみが規制されるのかも知れません。

 この件は、現地に当たって調べてみましょう。


 歴史的建物の一般公開  2004/04/28
 香港の昔の提督館が、5月2日の日曜日に一般公開されます。

 ガバメントハウス、5月2日に一般公開
 特区政府は24日、今年3度目となる礼賓府(ガバメントハウス)の一般公開を5月2日の10〜17時に 実施すると発表した。
 ボールルーム、応接室のほか、政府の公式行事や海外の要人との食事会などに利用されるダイニングルームが参観できる。  ボールルームでは英国植民地下の総督邸時代からの写真も展示する。
 特区政府は1997年以降、1カ月3回までの金曜日に限り、非営利団体にボールルームの使用を認めており、 チャリティーや公共活動にも同施設を役立てている。
          日刊香港ポスト2004年4月27日より

 香港政府は、チャリティーが大好きです。政府が積極的に「あの手この手」を考えて開催します。

 車のナンバープレートの競売もそうですし、記事にあるように歴史的な建物を使っても行う。市民マラソンまでが、政府主導のチャリティだったりも します。頭を使っての福祉政策なのです。

 福祉を重視しているとは言っても、税金を使うことしか考えない、日本の政府や役人とは大違いですね。


 自由通行拡大  2004/04/24
 広州市など、一部の豊かな大都市の住民に限られていた、香港とマカオへの自由旅行が、大幅に緩和されるようです。

 3省9市と広東省全域に「自由行」を認可
 7月1日から江蘇省蘇州市、南京市、無錫市、浙江省杭州市、寧波市、台州市、福建省福州市、 泉州市、厦門(アモイ)市の住民にも観光目的での香港・マカオへの個人旅行が認められる。
 これに先立ち、5月1日から広東省湛江、陽江、茂名、韶関、掲陽、河源、汕尾の7市の住民に 同措置が適用されることが決まった。
 中国語で「自由行」の通称を持つ観光旅行の規制緩和は2003年7月に広東省4都市で解禁された 観光客誘致による香港経済へのてこ入れ策の1つ。
 新たに加わる広東省の7市では20日に申請が開始された。
 20日の香港電台(RTHK)ニュースによると、広東省ではすでに14市で「自由行」が解禁されており、 これまでに360万件の申請を受理。このうち193万件が香港旅行、167万件がマカオ旅行の申請だという。
        日刊香港ポスト2004年4月21日より

 自国民に、自由主義・資本主義の国への渡航を厳しく制限してきていた中国で すが、徐々に規制の枠をとりはらいつつあります。

 それだけ、国民の外国(香港・マカオは厳密には外国とは言えないかも知れま せんが)旅行への希望が増えているということと、少しずつ国民にもそんな自由 主義の社会に慣らそうという意図もあるのではと思っています。

 「共産党はあっても、コミュニストは一人もいない」かつて、中国のそこそこ の地位の人から聴いた話です。21世紀前半は、中国の資本主義化が劇的に進む 時代になりそうですね。


 深刻な空気汚染  2004/04/21
 すぐお隣に、異常とも思えるほどの経済発展を続ける地域を持つ香港です。ろくな処理もせずに吐き出される汚染された 空気は、容赦なく香港にながれてきます。

 空気汚染指数、セントラルで142
 環境保護署が発表する空気汚染指数が20日、高水準になっている。
 20日の無線電視(TVB)ニュースによると、香港一帯が無風状態になっているためで、 セントラルの路上観測所では142に達し、市街地で110を記録した。
 心臓や呼吸器に持病のある人は屋外での激しい運動を避けるよう呼び掛けている。
             日刊香港ポスト2004年4月20日より

 もともと、風が吹くことが少ないのが香港です。

 強い風が吹くことが名物の上州に育った私でしたから、香港に住み始めた頃から、その風が吹かないことには気がついていました。

 おそらく、そんな無風が多いことも原因しているのでしょう、香港の雲は低く、ビルにかかるほど。汚染された大気は、地上と雲の 間に流れ込み、無風ゆえに留まりただよう。

 香港に暮らすと、鼻毛の伸びるのが早く、苦労をしたことが、懐かしく思い出されます。


 7人制サッカー国際試合  2004/04/20
 日本からは、鹿島アントラーズが参加して、7人制サッカーの国際試合が、5月すえに開催されます。

 鹿島アントラーズが香港で試合
 7人制サッカーの国際試合「インターナショナル・サッカーセブンス2004」が 5月29、30日に香港で開催される。
 同大会は各国のクラブチームが参加し、例年5月に行われるが、昨年は重症急性呼吸器症候群(SARS)の 影響で見送られた。
 今年はメーントーナメントにJリーグの鹿島アントラーズ、英プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド、 アストン・ビラ、アーセナル、スコットランドリーグのグラスゴー・レンジャーズ、セルティック、 香港リーグの傑志、愉園、Cリーグの健力宝など計16チームが参加する。
 入場券の発売日は未定。
           日刊香港ポスト2004年4月19日より

 香港は7人制サッカーが好きですね。先日も試合がありました。

 なんてったて人口の少ない香港です。優秀な選手を集めるにも、人口が少ないことはハンディです。11人より7人の方が、 選手を集めやすいから、チャンスがあるということなのでしょうかね。


 1日通過者47万人  2004/04/16
 一般に、香港から中国本土に渡る関所は3箇所あります。ちょうど国際空港のイミグレーションと同じ仕組みの チェックポイントがあるのです。その3箇所を4日間で274万人が通過したそうです。

 イースター期間、274万人が陸路で往来  イースター休暇期間の7〜12日、中国本土と香港とを陸路で往来した人数が273万9000人以上に達した。  車両数は約11万4000万台。1日平均46万6500人以上が陸路でボーダーを通過したことになる。  特区政府の統計によると、昨年の2倍、同時期として過去最高の人数を記録した。約88%は香港居住者だった。                  日刊香港ポスト2004年4月15日より

 もっとも良く利用されるのが「羅湖」のイミグレーションです。274万人の、おそらく半数以上がここを通過したのでしょう。

 電車(KCR)の終点にある「羅湖イミグレーション」には、香港側で20個ほど、中国側は、香港人用と中国人と外国人用とが、 それぞれ10個ほどの通過用ボックスがあります。そこを、1日平均30万人ほどが通ったことになります。

 普通のパスポートチェックなら、どんなに急いでも、一人が通過するには20秒ほど(香港人であり、特別なカードを発行されている人ならば、数秒くらい で済むかも知れませんが)はかかるでしょう。1箇所あたり1時間に180人。

 24時間休まずに処理しても、1日に10万人くらいが限度と思えるのですが、それを超える数の人が通過したことになります。おそらく、 大混乱な状況だったのでしょうね。

 なまじ、体験してその場所を知っているだけに、信じられない気持ちです。


 MTRに記念列車  2004/04/15
 香港の交通機関の中では、使いやすくて便利なのが地下鉄(MTR)です。そんなMTRも、すでに運行を開始して25年が経つのだそうです。

 MTR25周年で記念列車を運行
 地鉄公司(MTRC)は10月1日、開通25周年を迎える。
 これに伴い、今月22日から●湾線に記念列車を運行させる予定だ。
 13日付『星島日報』によると、この列車は香港の観光名所のイラストを車体に描き、 車内には歴史に関する貴重な写真や絵を展示するなど、MTRが開通してから四半世紀の香港の移り変わりを 楽しむことができるという。また詳細は未定だが記念切符も近く発売される予定だ。
   【●は草かんむりに全】 日刊香港ポスト2004年4月14日より

 日本でも時々、電車の車内の広告をすべて1社が買いきった宣伝車両が運行したりします。そんなイメージに なるのでしょうかね。

 まあ、お祭り好き、派手好きな香港人ですから、きっと、賑やかな装飾になっているでしょう。見てみたいと思います。


 ハイテク犯罪  2004/04/14
 人と人とが顔を逢わせての商売ではなく、パソコンや各種端末を使っての取引 が珍しくは無い時代になりました。人が関与しない利点を悪用した、ハイテク犯 罪が、社会の問題に浮上しつつあります。

 HSBCの見せかけサイト発見
 大手金融機関と酷似したウェブサイトがたびたび問題になっているが、HS BC(香港上海銀行)に見せかけたサイトが発見された。
 このサイト(www.hkebc.com)はHSBCが運営しているように見せかけて、 銀行と投資のサービスを紹介している。
 HSBCは6日、「このサイトと当行は無関係」と広報した。
香港金融管理局は市民に注意を呼び掛けるとともに、香港警察に調査を依頼 する意向だ。
 警察では同サイトにアクセスして資料を請求もしくは取引などを行った人は  電話2860―5012へ連絡するよう呼び掛けている。
             日刊香港ポスト2004年4月13日より

 香港では、銀行口座情報が、内部の関係者と思われる犯人によって盗まれ、預 金が勝手に引き出される犯罪が昨年から話題になっています。

 日本ではまだ、個人情報が外部に漏洩し、名簿業者などに売られて利用される 程度ですが、日本でも、いつかは、同じような深刻な犯罪が起こらないとも限り ません。

 特に老齢化が進む日本です。一人暮らしのお年よりの銀行口座などが狙われた ら、犯罪にあっても、盗まれたのかどうかも判らないことも起こるでしょう。

 確かに便利にはなったハイテク技術ですが、セキュリティの確立が、社会的な 要求となってきていますね。企業から見ると、すぐには利益に結びつかない投資 ですから、せちがらい世の中、なかなか積極的には動き難いかも知れませんが、 特に金融機関には、充分な上にも充分な対策をお願いしたいものです。


 光と音楽のショー  2004/04/09
 旧正月のイベントであった「光と音楽のショー」が、公表だったからでしょう、再演されることが決まったとのことです。

 光と音楽のショー、5月1〜9日に再演
 香港政府観光局(HKTB)が企画する光と音楽のショー「幻彩詠香江(ア・シンフォニー・オブ・ライツ)」が 5月1〜9日、ビクトリア湾を舞台に再演される。
 前回は1月17日〜2月18日まで午後8時よりセントラル―湾仔にある18カ所の高層ビルをライトアップし、 屋上からレザー光線を照射したり、花火を打ち上げた。
 7日付『明報』によると、メーデー(5月1日)にかけた中国本土の大型連休の観光需要を狙ったもので、 九龍側のビルも参加を検討しているという。
          日刊香港ポスト2004年4月8日より

 最近は日本の都市でも、壁面を使ったイルミネーションが珍しくなくなっていますが、そこは本場「香港」のイルミネーションは見事です。

 それ専門の業者やデザイナーもいるとのこと。電力のムダ使い、環境的な観点からは好ましくないともいえるのですが、まあ、 美しければ良いということにしておきましょうね。


 2005年の香港休日  2004/04/07
 2005年の香港休日が発表されました。

 2005年の祝日を公示
 特区政府は2日、2005年の祝日を官報で次のように公示した。 メーデー、釈迦誕生日、クリスマスは日曜と重なったため振替休日を設ける。

 1月:1日(土)元日
 2月:9日(水)旧正月元日、10日(木)旧正月二日、
    11日(金)旧正月三日
 3月:25日(金)キリスト受難の日、26日(土)キリスト受難の
    日翌日、28日(月)イースター
 4月:5日(火)清明節
 5月:2日(月)メーデーの振替休日、16日(月)釈迦誕生日の
     振替休日
 6月:11日(土)端午節
 7月:1日(金)特別行政区成立記念日
 9月:19日(月)中秋節翌日
 10月:1日(土)国慶節(中国の建国記念日)、11日(火)
     重陽節
 12月:26日(月)クリスマス翌日、27日(火)クリスマスの振替休日
          日刊香港ポスト2004年4月6日より

 次の休みにでも、2005年の香港カレンダーを造り、ページに掲載しますね(^0_0^)


 誠実度  2004/04/01
 アジアの国を対象に、誠実度を調査した結果が、香港のコラムに載っていまし た。

 香港人の誠実度はおおむね良好
 雑誌『リーダーズ・ダイジェスト』が昨年11月に行った『誠実度調査』で、 香港人の誠実度はおおむね良好との結果が出た。
 30日付『星島日報』によると、この調査では香港、台湾、シンガポール、韓 国などアジアの9カ国・地域の1600人以上にアンケート方式で回答を得た。
 「税金をごまかそうと思うか」という問いに「思う」と回答した香港人は、調 査地域中で最も低い23%だった。また80%は「道で財布を拾ったら持ち主 に返そうと思う」、90%は「スーパーのレジで釣り銭を多めに受け取ったら 返そうと思う」と回答した。
 だが海賊版に関しては63%が『利用する』と答え、マレーシアの64%に次 いだ。今回の調査で最も誠実度が高いと評価されたのはインドだった。
               日刊香港ポスト2004年3月31日より

 日本が調査対象に入っていないのが残念ですね。比較ができません。

 香港で脱税を考える人が少ないのは理解ができます。香港には、脱税と賄賂と を専門に摘発する警察とは別の組織があり、街にはその「密告事務所」がありま す。賞金もでるのでしょう。脱税でもしようものなら、即座に密告されてしまう。 見つからなければそれで良い。そんな日本とは環境が違うと私は思っています。

 海賊版、違法コピーに関しては、お隣中国のあまりにも強い影響と、それを洒 落で楽しんでしまうところもあるようですから。これもまた、日本とは環境が違 うということなのでしょう。

 「衣食足りて礼節を知る」とは日本の諺ですが、真実でしょう。そんな意味か らは、そこそこ足りている香港ですから、誠実度は低くは無いでしょうね。

 納得できる結果ですね。




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hpmanager2@albsasa.com Albert 佐々木