香港アジア四方山話(2007年)  このページをお気に入りに
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 香港とアジアの四方山話を、現地発の新聞記事などを題材に、独断と多少の偏見を混めて書き綴っています。


 意外なほど高い中国政府への信頼度(香港)  2007/11/08
 日本人の一般的な感覚から言うと、今ひとつ胡散臭くて信頼できない中国政府ですが、自由人である香港人が、意外なほど、 その中国政府を信頼しているというデータが発表されました。

 中央政府への信任度、過去最高の59%
 香港大学民意研究計画が10月22〜25日に実施した世論調査で、香港市民の中央政府への信任度が過去最高となる 59%に達した。
 今年4月17〜20日の同調査では、1992年の調査開始以来の最高値である58.5%を記録したものの、 呉邦国・全人代常務委員会委員長が、香港の自治に制限があるといった発言をして約8ポイント急落。 その後、徐々にポイントが回復していった。
 8月13〜16日の前回調査と比べて3ポイント上昇。この間の主な話題としては、第17回中国共産党全国代表大会 (十七大)、月探査衛星「嫦娥1号」の打ち上げ成功が挙げられている。
        (11月7日付『日刊香港ポスト』より抜粋)
             The香港2007年11月7日号より

 香港が中国に返還された前後、香港に在住していました。

 その当時、返還前の香港人の気持ちは二種類でした。

 不安に駆られ、家族や財産をカナダを始め、移民を受け入れてくれる海外に移している人達と、そんな財力が無く、開き直っている 人達ですした。返還され、中国になることを望んでいる人は少数派でした。

 当時、同じ調査をしたら、信頼度は悲惨な数値だったことでしょう。

 返還されて10年。ここまで信頼度が上がったとは、信じられないことです。

 それに引き換え、日本では……。

 今、政府の信頼度を調査したら、おそらく、香港のこの結果の半分ならば高いくらいでしょうね(^ム^;)

 鉄道合併記念(香港)  2007/11/05
 うかつでした。この情報を見逃していました(^ム^;)

 地下鉄のMTRと、列車のKCRが合併するそうです。

 鉄道合併、記念切符と模型を発売
 12月2日にMTRとKCRが合併して「香港鉄路公司」となるのを記念して、11月11日から記念切符セットが 発売される。
 MTRはエアポートエクスプレスを除く各駅、KCRは羅湖、落馬洲、馬場以外の各駅カスタマーサービスセンターで 取り扱う。
 1セット50ドルで1人1回2セットまで購入可能。合併当日にすべての駅改札で利用でき、改札をくぐると 「2007年」の文字が刻印され、手元に戻る。
 また、11月18日からは記念模型の予約購入を受け付ける。1セット188ドルで発売し、08年2月24日〜3月7日に 指定の駅で模型が受け取れる。いずれも数量限定で、なくなり次第販売終了。
         (11月2日付『日刊香港ポスト』より抜粋)
             The香港2007年11月2日号より

 会社の合併と思われます。地下鉄と鉄道の相互乗り入れではないでしょうね。

 ただ、会社が合併することにより、都市部では地下鉄、郊外では地上に出て鉄道、日本では一般的に見られる 相互乗り入れが、スムースに実現できるでしょうね。

 まだまだ自家用車が高く(税金等が高く、実質日本での価格の2倍ほど)駐車場スペースも絶対的に不足している香港ですから、 公共交通機関である地下鉄が、ますます便利に使いやすくなるでしょう。

 記念切符はともかく、記念の模型は欲しい。でも、申し込みと受け取りと、2回行かなければならないのは、ちょっと大変ですね。

 寒波襲来香港にも冬が(香港)  2007/10/30
 香港に今年最初の寒波が襲来するそうです。

 でも、気温は20度あります(^0_0^)

 寒気到来、今週末の気温20度の予報
 香港天文台の予報では、華南沿岸部に東北の季節風が吹き込み、今週は気温が下がりそうだ。
 明日から雨天が続き、11月3、4日の週末は晴れるものの最低気温が20度まで下がると予測されている。
 一方、この季節風の影響で、大気中の粒子状物質が吹き飛ばされて大気汚染指数はやや改善されるとみられている。
           (10月29日付『日刊香港ポスト』より抜粋)
             The香港2007年10月30日号より

 冬の到来とともに、湿度が下がるのが香港です。

 最も寒気が厳しい時期でも、気温は10度ほどはありますから、少し厚着をすれば寒いというほどではありません。

 むしろ、湿気が少なく過ごしやすい。

 これから旧正月の少し前くらいまでが、香港のベストシーズンです(^O^)

 日本人がターゲット(香港)  2007/10/17
 誘拐や拉致の話題ではありません。コピー商品の違法販売です。

 日本人ターゲット、偽ブランド品販売を摘発
 香港税関は10〜11日の摘発行動で、チムサーチョイの3カ所で高級ブランドの模倣品を販売していたグループと、 観光客を誘導していたガイド2人を連行した。
 このグループは、大型ショッピングモールの上や高級オフィスビルの一室に貿易会社を装って陳列室を設け、 高額を消費する日本人観光客をターゲットにしていた。
 12日付『星島日報』によると、模倣は精巧で、相場より1000〜2000ドル高く販売していた。 中には「偽物」と承知で購入していた客もおり、インターネットで注文を受けて海外発送も手掛けていたとみられることから、 税関は顧客リストを押収して調査している。
           (10月16日付『日刊香港ポスト』より抜粋)
             The香港2007年10月17日号より

 相場よりも1千〜2千ドル(1万5千円〜3万円)ほど高いとのことですが、コピー商品の相場に対してなのでしょうか、それとも、本物の値段に対してなのでしょうか?

 おそらく、コピー商品価格に対してと思いますが、とすると、本物よりは格段に安いのですから、『中には……』ではなく、ほとんどの人が、コピーと知っていて買っているのでしょう。

 正確には、『中には』おバカな日本人がいて、本物と騙されて買っている。まあ、そんなところでしょうね(^ム^;)

 偽物と知りながら買い、それを身に着けるということは、自分を貶めることになるのですから、気持ちの良いことではないですね。

 まあ、『シャレ』ということも有りはしますが。

 福岡・仙台から直行便(香港)  2007/10/15
 地方空港である福岡国際空港と仙台国際空港と香港を結ぶ直行便の運行が開始されます。

 福岡直航便を毎日運航、仙台へ週3往復

 ドラゴン航空は10月28日から、福岡および仙台への定期直航便の運航を開始する。
 香港から九州および東北地方へのゲートウエーになると期待される。
 香港―福岡(KA316)と福岡―香港(KA317)は毎日運航。
 香港―仙台(KA320)は水・木・日曜、仙台―香港(KA321)は木・金・月曜の週3往復を予定している。
 使用機材はエアバス320と同321型機。同社は2006年9月、キャセイパシフィック航空の全額出資会社となり、 今年11月1日に航空連「ワンワールド」に加盟する予定。
「運航スケジュール」
・香港―福岡(KA316)
 08:50出発―13:05到着(毎日)
・福岡―香港(KA317)
 14:05出発―17:10到着(水・日曜)
 15:10出発―18:15到着(月曜)
 15:35出発―18:40到着(火・木〜土曜)
・香港―仙台(KA320)
 13:25出発―18:25到着(水曜)
 14:40出発―19:40到着(木、日曜)
・仙台―香港(KA321)
 08:50出発―13:25到着(木曜)
 09:40出発―14:15到着(金・月曜)
          (10月12日付『日刊香港ポスト』より抜粋)
             The香港2007年10月15日号より

 さすがに人気の高い福岡ですね、毎日の運行です。

 香港の人達にとって人気の高い都市の上位に福岡があります。それを知ったときには、ちょっと驚きました。日本人にとって福岡は特に人気都市ではないからです。 また、大阪がまったくの不人気都市であること、これも驚きでした。

 その他の人気都市は、東京は当然として、札幌です。

 札幌が人気が高いのは、香港人にとって雪を見ることが夢だからですね。

 福岡の人気は、近くに長崎もあり、文化も近く、特に食べ物の味が香港の人達にとってなじみやすいからだと思います。 また、韓国とも近く、フェリーで韓国へのオプションツアーも組めるからでしょうね。

 いずれにしても、比較的近いことから費用も割安。中国とはまるで違った独特の文化を持つ日本です。積極的に観光国日本を売り込むには、 香港は良いターゲットと思います。香港人に人気となれば、中国のお金持ちも付いてきますしね。

 郵便1通無料(香港)  2007/10/09
 世界郵便デーを記念して、1通の域内郵便物を無料にするという、ちょっと粋な香港政府の施策です。

 世界郵便デー、私信1通は無料で配達
 10月9日の「世界郵便デー」にちなみ、香港郵政では同日投函された私信を1人1通に限り無料で配達する。
 対象となるのは以下の指定郵便局10カ所の特設ポストに営業時間内に投函された50グラム以下の私信で、 宛先は香港域内に限られる。ただし、投函する際に封筒に「私人信件(またはPersonal Letter)」と 書いた上、差出人と受取人の氏名、住所を明記すること。
 指定郵便局は、セントラルの郵政総局、尖沙咀郵政局、英皇道郵政局、香港仔郵政局など。
             (10月8日付『日刊香港ポスト』より抜粋)
             The香港2007年10月9日号より

 日本は郵便事業が民営化されましたが、香港では官営です。ただし、郵便事業のみで保険や金融事業はおこなっていません。

 日本の郵政事業の民営化。それに含まれる金融や保険事業は、そもそも民間が行うべき業務でしたから、民営化大賛成ですが、郵便事業はちょっと違うと思います。

 保険や金融と郵便とは、まったく違う事業ですね。郵便事業まで民営化する必要は無かったと私は思っています。

 あれほど、受益者負担、基本は民営の香港ですら、郵便事業は官営なのですから。

 ところで、受け付けるのが特定のポストというのは納得できますが、一人1通をどのようにしてチェックするのだろう?

 なにしろ、郵便料金は30円くらいと安い香港です。コンピュータなどを使って管理するとしても、手書きの差出人住所を確認するには人力が必要。2通目もタダにしたって、 確認する手間の経費を考えたら、ノーチェックの方が安上がりと思います。

 本当に確認する気なのだろうか。私ならノーチェックにする(^ム^;)

 世界マジシャンショー(香港)  2007/10/03
 日本では今、マジックブームですが、香港で、世界のマジィシャンを集め、大規模なショーが開催されるそうです。

 世界のマジシャンが香港で技を競う
 来る11月に香港で「インタ−ナショナル・マジック・マスターズ・ミラクルファンタジー」が開催される。
 このショーでは日本、中国、シンガポール、英国、中東など世界各地からマジシャンが参加する。
 出演者の1人、島田晴夫は15歳でマジックを始め、20歳の時に皇居で御前公演を行った実績を持ち、その後、 米ハリウッドにあるマジックの聖地「マジック・キャスル」で活躍している。そのキャッスルのステージに立つ もう1人のスター、イスラエル出身のアモス・レブコビッチはアカデミー・オブ・マジカル・アーツのマジシャン・ オブ・ザ・イヤーを2年連続で受賞した実力の持ち主で、ハト使いの名手だ。
 また中国の女性マジシャン、廖小潤は雑技団員からマジシャンに転身し、中国の古典「木蘭(ムーラン)」を テーマにしたマジックが高い評価を得ている。
 公演は11月2〜4日で、料金は90〜160ドル、会場は日によって異なる。
 香港域内のURBTIX窓口およびwww.urbtix.hkで販売している。電話予約は2734−9009。
      (10月2日付『日刊香港ポスト』より抜粋)
             The香港2007年10月3日号より

 マジックは、演じる人です。

 古くは初代引田天光が、続いて華やかな二代目女流引田天光がブームを作り、現在のブームは、Mr.マリック氏を初め、セロ氏の出現が、その推進力になっています。

 この大規模なショーから、新たな大スターが生まれるかも知れない。そう思うと、ちょっと楽しみですね。

 眉毛を剃る(香港)  2007/09/20
 突然襲われ、眉毛を剃られて開放される。ちょっと愉快な事件です。

 深夜に男性が襲われ、眉毛そられる
 17日未明、深水●の路上に停車していた自家用車内で、25歳の男性が突然乗り込んで来た3人組の男性から頭や胸を なぐられ、眉毛をそられる事件があった。
 男性は気を失い、気が付くと現場からかなり離れた路上に横たわり、所持していた300ドルが無くなっていた。  被害男性が暴力団関係者であることから、警察では暴力団同士のいざこざが原因とみている。
 犯罪学の専門家によれば、眉毛をそることは相手をはずかしめ、威嚇する意味があるという。また、暴力団組織に詳しい 警官は「中国人にとって眉をそり落とすことは大きな屈辱。事件は何かの仕返しとして起こったのでは」と語っている。
 18日付『星島日報』が伝えた。【●=土へんに歩】(9月19日付『日刊香港ポスト』より抜粋)
             The香港2007年9月20日号より

 このところ、毎日のように殺人事件がニュースになりますね。それも、親子関係で発生する事件や、逆に、まったく見知らぬ相手を殺す。無差別な殺人事件が増えている。日本は、ちょっと変になっている、と感じています。

 一方、香港ヤクザというと、日本のヤクザよりも、もっと粗暴で残虐、仁義無き暴力とのイメージがありますが、報復として、銃撃するのではなく、眉毛を剃って済ますなんて、 なかなか粋ではないですか。

 まあ、ヤクザを礼賛する気持ちはまったくありませんが。

 値上げの波が(香港)  2007/09/11
 このところ、落ち着いていた香港の物価ですが、上昇の兆しなのでしょうか。

 
オーシャンパーク、KMBが値上げ
 香港海洋公園(オーシャンパーク)は8日、10月1日から入場料を値上げすると発表した。
 大人料金を185ドルから208ドルに、子供(3〜11歳)料金を93ドルから103ドルに改定し、 全年入場証(年間パス)の料金も引き上げる。3歳未満の子供と65歳以上のシニアは入場無料で変わらない。
 約200万ドルを投じて設立する教育施設「海洋公園学院」や身障者へのサービス充実のためと説明している。
 一方、8日付『明報』によると、7日には九龍モーターバス(KMB)が燃料費、トンネル通行料、人件費などの上昇を 理由に、路線の営業距離にかかわらず一律9%の運賃値上げを運輸署に正式申請した。KMBの運賃値上げは10年ぶり。
(9月10日付『日刊香港ポスト』より抜粋)
             The香港2007年9月11日号より

 10年ほど前までは、毎年と言って良いほどタクシー料金が値上がりし、メーターの修正が間に合わず、紙に印刷した料金対比表を 見せて料金を徴収していたタクシーまでありました。

 その後、すっかり安定していた香港の物価ですが、じわりじわりと上がってゆくのでしょう。

 長引く円安。日本からの訪問者にとっては、二重苦ですね。

 国慶節花火鑑賞クルーズ(香港)  2007/09/07
 10月1日は、中国のみならず香港でも、国慶節が盛大に祝われます。

 いよいよこの季節がやって参りました。毎年恒例となりました"祝!国慶節"花火観賞クルーズ。
 今年ももちろん催行致します!ライトアップされた高層ビル群をバックに大輪の花火が舞い散る様子は迫力満点。 美しい!の一言です。まだ体験していない方、一見の価値ありですよ。
 人気のツアーですので、ご予約はお早めに!

  18:00  香港島サイド:弊社指定ホテルにご集合
  18:30  九龍サイド:弊社指定ホテルにご集合
  19:15  九龍城埠頭よりご乗船致します。花火会場到着までクルーズをお楽しみ下さい
  20:00  ビクトリア湾にて花火をご観賞頂きます
  20:30  花火終了。九龍城埠頭より下船致します
  22:00頃 ハーバープラザ(ホンハム)とパークレーンホテル(コーズウェイベイ)にお送り致します
  料金  大人 HK$460 子供(3歳以上10歳以下) HK$410

 パンダバスホームページより

 香港の花火は、大陸側の九龍と香港島との間の海峡を使って打ち上げられます。

 噂によると、凝った仕掛けの花火は、日本の花火師を呼んで打ち上げているとか。

 ライトアップされた夜景を背景とした花火。日本ではちょっと無い、これもまた、格別な美しさです。

 落馬洲支線8月15日開通(香港)  2007/08/06
 6月21日付けにて、7月1日開通の予定と書きましたが、けっきょく遅れ、今時点では8月15日開通の予定とのことです。

 落馬洲支線、8月15日開通の見通し
 曽蔭権(ドナルド・ツァン)行政長官は2日、第10次粤港合作連席会議で、「8月15日、福田口岸 (出入境管理所)と九広鉄路(KCR)落馬洲支線のサービス開始を目標とする」と発言した。
 落馬洲支線は、KCR上水駅から落馬洲駅へ延伸した新線で、ボーダーを越えると深セン側で地下鉄4号線に 連絡する。地下鉄4号線はすでに6月20日、皇崗駅までの乗り入れを開始しており、KCR側も7月3日に 落馬洲駅の見学会を行った。
 1日付『文匯報』によると、本土当局が7月31日、出入境管理所の施設を視察して供用開始を承認したという。
                 (8月3日付『日刊香港ポスト』より抜粋)
             The香港2007年8月6日号より

 またまたの遅れです。

 まあ、予定が未定なのは中国では普通のことですけどね。

 さて次は、月末くらいになって、開通予定を「9月中」なんて書くことにならなければ良いのですが(^ム^;)

 返還10周年記念展(香港)  2007/07/26
 尖沙咀の香港芸術館にて、中国の国宝級の美術品の特別展示会が開催されています。

 国宝級美術品と考古出土品、10周年で展示
 返還10周年を記念して、中国本土の美術品や考古出土品が香港で展示されている。
 香港芸術館(http://hk.art.museum)では故宮博物院所蔵品展「国之重宝」の第2期を8月11日まで開催中。
 「清明上河図巻」が香港で初公開されて人気を博した第1期は22日で閉幕し、続く第2期は「臨清明上河図巻」、 唐太宗を描いた「歩輦図巻」など16点の国宝級書画が注目されている。
 一方、香港歴史博物館(http://hk.history.museum)では国家文物局の協力により、新石器時代から清代までの 考古展「中国考古新発現」を7月25日から9月24日まで開催する。
                   (7月25日付『日刊香港ポスト』より抜粋)
             The香港2007年7月26日号より

 香港に在住していた頃、香港芸術館は散歩道の途中でした。

 初めて入館した時、日本だったら、かなり大きな美術館でも揃っていないほどの中国陶器のコレクションに、唖然としたことを 覚えています。

 ともかく、収蔵品が桁違いに豊富なので、その微妙な差異から、発展の経緯が見えるのです。

 日本の美術館ではそうはゆかない。貴重品のみの展示が一般的ですが、この香港芸術館は違うのです。美術品を展示しているのではなく、 中国陶芸の歴史を展示している。

 香港に行かれるのなら、ぜひ、見学することをお勧めいたします。

 孫文ゆかりの史跡(香港)  2007/07/17
 日本でも有名な孫文の史跡が香港にはあります。

 孫文ゆかりの史跡ツアー、人気は今ひとつ
 中西区には革命家、孫文にちなんだ史跡をたどる歴史散策路「孫中山史跡径」がある。 これをガイドの解説付きで回るツアーを開催しているが、参加者があまり集まらないという。
 13日付香港各紙によれば、10年ほど前に整備されたこの散策路にはもともと13カ所の旧跡があったが、 特区政府は2001年に1000万ドルを、昨年は400万ドルを投じて再整備し記念碑や写真を加え、 史跡を15カ所に増設した。全長3.3キロ、全コース回ると約120分かかる。しかし見どころは増えたものの、 昨年のツアー参加者はわずか5組。今年上半期も15組、計100人ほどしかいないという。
 同散策路のPR部門は、これまでツアーの申し込みは中西区議会に出向く必要があったが、現在は孫中山記念館でも受け付け可能で、 6人から催行できると説明している。
                (7月16日付『日刊香港ポスト』より抜粋)              The香港2007年7月17日号より

 ガイド付きのツアーということが、逆に不人気の原因でしょうね。

 わざわざ申し込みに行き、ガイドを頼むほどではないですものね。

 このコース、ちょうど10年ほど前、香港の大学に勤める日本人の友人が『すばらしい史跡があるので、実に行こうと妻(香港人)を誘うのだが、 興味を持ってくれない』と嘆いていたのを思い出しました。

 別にガイドなど要らないですよね。一回りで2時間くらいなら、詳細な説明パンフレットを造ってくれれば、自分で散策できますもの。

 偽装食品(中国)  2007/07/16
 テレビを中心に、各種マスコミが中国の偽装食品の記事を報道している。
 ダンボールを混入した肉まんや色付けしたスイカなど。
 中国側で報道しているのが、政府系のテレビ局であることから、取り締まり強化に対する政府の意思の表れともとられている。

 ほとんどの食品が、露天で売られている食品のようです。

 この報道を見ても、私は驚きません。

 こんなこと、中国だけではない、ベトナムやタイ、台湾や香港も同じようなものですから。

 日本の旅行番組などでは、ローカル色豊かな露天の屋台街などを、観光地として紹介することが一般に行われています。 お笑いタレントなどが、それを食べて見せるシーンを良く見かけます。でも、現地でも、衛生感覚の高い市民は屋台の食品など食べません。

 タイで、道端の屋台で焼き鳥を売っていました。良い匂いがする。お腹も空いていたので、焼いたものならば安全と思い、買って食べていたところ、 案内をしてくれていたタイ人の女性(義理の娘が王室に嫁いでる方)から、『屋台の食べ物なんて、私たち(中流のタイ人)は買いませんよ(不潔だから)』と、 やんわりと皮肉を言われました。

 そんな食品を食べても、お腹を壊さない人も少なくはありません。私のこれまでの経験からは、半数くらいはまったく問題ないようです。

 私も、得体は知れないと判っていて時々手を出します。食べすぎは別にして、海外でお腹を壊したことは一度もありませんので、胃腸の強さには少々自信があることと、ローカルの味を 知りたいと思うからです。でも、同じ物を食べ、激烈な腹痛に見舞われた人を何人も知っていますから、他人にお勧めはしません。

 時間に余裕のある長期滞在者ならば、何事も経験と、試すのも良いかも知れません。でも、短期滞在の観光客などの旅行者は、現地で寝込むわけにはゆきません。露天や屋台の食品には手を出すべきではないですね。

 空港−珠海直行フェリー開通(香港)  2007/07/13
 香港空港から珠海へ直行するフェリーの運行が開始されました。

 珠海・九洲港、香港空港へのフェリー運航
 珠海市の九洲港と香港国際空港を結ぶフェリーが10日、正式に運航を開始した。
 フェリーを運航する珠江客運によると、運航時間は香港発が11時15分と17時、珠海発が9時半と15時半、 運賃はエコノミーで香港発が200ドル、珠海発が220ドルとなっている。
 旅客は香港空港での通関・出入境審査手続きを省略できる。
 11日付『香港経済日報』によると、運航当初は1日4便だが、8月には6便、来年1月には8便に増える予定だ。 香港空港と珠江デルタ各地を結ぶフェリー路線はこれで6本となる。
               (7月12日付『日刊香港ポスト』より抜粋)
             The香港2007年7月13日号より

 これまでは、いったん香港に入り、マカオに行き、マカオから珠海に入るというのが一般的でしたね。

 パスポートに3個の押印です。

 それが、1個で済むのですから、並ぶ時間だけでも樂ですね。

 日本に比べると規制が少ない香港ならではのフェリーによる直行便。広州や蛇口など、すでに6箇所と 結ばれているのですから、まさに、『コア空港』ですね。

 携帯電話機の偽物(香港)  2007/07/09
 日本では、まず考えられない携帯電話機の偽物(コピー商品)が、香港で出回っています。

 ブランド偽造の携帯電話、129セット押収
 香港税関は4日、香港の中間卸業者と小売店を捜索し、著名ブランドを偽造した携帯電話機とバッテリーのセット129個、 13万ドル相当を押収し、3人を連行した。
 セット偽造品の販売拠点が摘発された初のケース。電話機もパッケージも本物そっくりに模倣しており、客には 「水貨(並行輸入品)なので、正規輸入品よりも安い」と偽って偽造品を販売していた。
 税関では、偽造品は品質の保証がなく、ショートしたり発火しやすいなど安全性にも問題があるため、正規品を購入するよう呼び掛けた。
                    (7月6日付『日刊香港ポスト』より抜粋)
             The香港2007年7月9日号より

 およそ、あらゆるものの偽物が横行する中国とそれが流れ込む香港です。

 携帯電話機の偽物など、もし、日本に持ち込まれたとしても、だれも、見向きもしないでしょうね(^ム^;)

 中国・香港の携帯電話機は、日本とは方式が違い、電話機本体と電話番号などの契約情報の入ったICチップが別になっています。

 通信会社(キャリヤ)と契約すると、ICチップが供給されます。電話機は、すでに持っている物を使っても良いし、通信会社の窓口で買うことも もちろんできますが、別の専門店で買っても良く、通信会社の窓口とその代理店でしか携帯電話機を買えない日本とはまったく違うのです。

 また、日本では、通信会社が、契約を取るために、価格補填をして電話機を安く売りますが、中国・香港では(アジアは一般に)電話機は電話機として単独で売られるため、 一般商品とまったく同じく価格が決まります。新製品は驚くほど高く、日本円で10万円を越える電話機もめずらしくはないのです。

 まあ、携帯電話機の偽物くらいで驚いてはいけませんね。なにしろ、人間の偽物まであり、それを体験した私ですから(部下が、ビザを取得しようと政府に 申請をしたところ、数年前にすでに発給しているとの回答でした。別人が彼になりすまして取得していたのです)

 サンミゲル生産終了(香港)  2007/07/05
 香港産フィリピンビールのサンミゲルが生産中止とのことです。

 サンミゲル、香港での生産を終了
 サンミゲルは9月末をもって香港でのビール生産を終了し、中国本土の工場へシフトする。
 4日付『明報』によると、6月15日の香港サンミゲルビール取締役会で工場閉鎖が提案され、 退職手当などをめぐり労使の交渉が続いていたが、同社は昨日、合意に達したと発表している。
 元朗工場は1996年9月に稼働開始、年間1億リットルを生産していたが、コスト上昇やシェア減少 などにより昨年度は約7000万ドルの赤字決算となっていた。
 工場閉鎖により100人以上が失職する。深井に工場があった時代から約40年にわたって勤務した工員もいるという。
                      (7月4日付『日刊香港ポスト』より抜粋)
             The香港2007年7月5日号より

 日本ではほとんどお目にかからない『サンミゲルビール』ですが、味は日本のビールに似ています。製法がドイツビールとは違い、 日本のビールと類似しているかららしいのです。

 早い話が、日本人の舌には合うということですよね。私も愛飲していました。

 しかも、香港の国産ですので、香港で買う限り値段も安い。そもそも、ビールには税金のかからない香港ですから、日本の高いビールの値段と比べると驚くほど安い。

 そもそもビールは、鮮度が命です。大学の後輩が、日本のビールメーカーの香港駐在員でしたので、時々会って飲んでいましたが、彼も、日本から輸入した彼の会社のビールより、 地元産のサンミゲルの方が美味いと言っていました。

 そんなサンミゲルが、香港撤退とは……。残念ですね。

 五輪記念彫刻展(香港)  2007/06/28
 北京オリンピックを記念した運動する姿がテーマの彫刻展が開催されます。

 五輪彫刻展、香港公園で開催
 2008年北京五輪をテーマにした彫刻展「08奥運雕塑展」が7月1〜10日に香港公園で開催される。
 26日付『明報』によると、今回展示されるのは05年から集められた2433点の中から選ばれた優秀作品計110点。 青銅とグラスファイバー製で、選手が運動するさまや色鮮やかな五輪などをモチーフにしている。
 香港公園内の5カ所で展示される予定。昨年、北京市を皮切りに始まったこの展覧会は香港で終了後は台湾、米国へ巡回するという。
(6月27日付『日刊香港ポスト』より抜粋)
             The香港2007年6月28日号より

 香港公園というと、中環にある公園ですね。

 香港の公園というと、香港島側ではセントラルパーク、大陸(九龍)側では九龍公園が有名なので、実を言うと、私自身は、 香港公園をじっくりと散策したことはありませんでした。

 よく整備された綺麗な公園のようですから、次に香港に行くときには、寄ってみようと思っています。

 KCR新線開通(香港)  2007/06/21
 香港から中国へのイミグレーションの内、車だけで通過できていた『落馬洲』に、KCR(列車)での入出境が可能になります。

 落馬洲支線、7月9日開通の見通し
 KCR落馬洲支線は7月9日開通の見通しが報じられた。
 20日付『明報』によると、深セン市福田区側にある出入境ビルのテナントが当局から「9日に開業する」と 通知されたという。
 ビル内の出入境審査所は完成しているが、ビル外の歩道などは工事中。
 また、20日付『星島日報』によると、KCRCが当初6月8日に予定していた香港の立法会議員らを招いた
試乗会は7月3日に延期されている。一方、皇崗駅で落馬洲支線と接続する深セン地下鉄4号線は7月1日の開通が予定されている。 (6月20日付『日刊香港ポスト』より抜粋)
             The香港2007年6月21日号より

 中国から香港への出境が徐々に自由化される中、事務を行う入出境所が大混雑していました。

 今回のKCRの開通も、そんな混雑の解消策の一つでしょうね。

 すぐ近くには、保税地区の『福田』があります。周辺には、日系の生産会社も多く、多くの日本人がこのKCRを利用することになるでしょうね。

 返還10周年記念(香港)  2007/06/15
 今年の7月1日で、英国からの返還10周年を迎えます。

 10周年記念の花火、「中国人」など夜空に
 返還10周年を迎える7月1日、夜8時からビクトリア湾で打ち上げ花火が予定されている。
 14日付『明報』によると、3万1000発を23分間にわたって打ち上げる計画で、テーマ別に10幕に分かれている。 第2幕の「中国人」では、夜空に「中」「国」「人」の文字を浮かび上がらせ、第5幕の「奥運夢(オリンピックドリーム)」では、 五輪マークと北京五輪が開催される2008年にちなんで「2008」の数字を描く趣向だ。
 同夜が雨天で花火が打ち上げられない場合、翌日に順延する。
 (6月14日付『日刊香港ポスト』より抜粋)
             The香港2007年6月15日号より

 10年前の返還の瞬間。私は香港の九龍地区の南端、ネーザンロードにいました。

 カウントダウンの後、0時ちょうどに、港に停泊中の船や、道を走る車から、汽笛やクラクションが鳴らされたのを、今でも鮮明に 覚えています。

 もう、10年も経ってしまったなんて、とても、信じられないほどです。

 パンダの名前公募(香港)  2007/04/03
 香港オーシャンパークに中央政府から贈られる2頭のパンダの名前が公募されています。

 返還10周年パンダ、名前を公募
 特区政府は2〜11日、返還10周年を記念して中央政府から贈られるジャイアントパンダ2頭の名前を公募する。
 ウェブサイトhttp://www.info.gov.hk/info/panda/form_tc.htmで応募方法を案内するほか、香港海洋公園(オーシャンパーク)や 各区の民政事務処の相談窓口などで用紙を配布する。
 応募はオス、メスそれぞれの名前とその理由を書いて1人1通に限り、11日23時59分までに到着したものが有効。 窓口での応募は業務時間外は受け付けない。
 優秀作品の応募者にはオーシャンパークの年間パスなどが進呈される。結果は4月末に該当者への連絡とウェブサイトwww.gov.hk/10に掲載される。 (4月2日付『日刊香港ポスト』より抜粋)
             The香港2007年4月3日号より

 香港ディズニーランド開園後も、がんばっている香港の老舗テーマパーク『オーシャンパーク』です。

 一時は、ディズニーランドの影響で存続が危ぶまれたことも有ったと記憶していますが、人気は根強くようです。嬉しいですね。

 ガバメントハウス一般公開(香港)  2007/03/08
 恒例の一般公開が、11日の日曜日に開催されます。

 ガバメントハウス、3月11日に公開
 香港礼賓府(ガバメントハウス)が3月11日に公開される。
 ガバメントハウスの公開は年2回。
 昨年11月12日の前回は3000人以上が参観した。特区政府の迎賓館として要人をもてなす施設、庭園などを見学できる。
 開放時間は午前10時から午後5時。悪天候などで中止される場合もある。
 アッパーアルバートロード沿いの東門から入場し、正門から退場する。一般車両の駐車スペースはなく、正門での乗降もできないので、 自家用車での来場は避けるよう呼び掛けている。
(3月7日付『日刊香港ポスト』より抜粋)
             The香港2007年3月8日号より

 年に2回しか公開されない記帳な文化遺産です。

 たまたま、この日に香港を旅行した方はラッキーですよ。

 ぜひ、ご覧になることをお勧めいたします。

 旧正月パレード(香港)  2007/01/31
 今年の農暦正月(旧正月)は、2月の18日です。

 早い年なら、1月中のこともあるので、今年は遅い農正月といえますね。

 旧正月パレード、チムサーチョイで開催
 香港政府観光局(HKTB)は29日、「2007キャセイパシフィック・インターナショナル・チャイニーズ・ ニューイヤー・ナイトパレード」の概要を発表した。
 旧正月元日(今年は2月18日)恒例の同パレードは今回、チムサーチョイの香港カルチュラルセンター前の広場を起点として、 夜8時から9時30分まで開催される。
 山車13台、香港や海外の27団体が同広場でパフォーマンスを披露した後、広東道、九龍公園を経由して ソールズベリーロードへと引き返す予定。
 開幕式の観覧にはチケットが必要で、チケット(1枚150ドル、1人1回4枚まで購入可)は1月30日から HKTBインフォメーションセンターで販売する。無線電視(TVB)翡翠台では同夜8時から9時半まで現場中継を行う。
 (1月30日付『日刊香港ポスト』より抜粋)
             The香港2007年1月31日号より

 チムサーチョイの大通り、ネーザンロードには、長く伸びた正月専用のイルミネーションが輝いています。

 その、光の壁に沿って、このパレードが通ります。

 農正月の連休は、毎年日本に帰国していたので、実は、実際には見たことの無いパレードですが、ビデオなどに収録されたものを見ると、 なかなかすばらしいパレードの様です。

 もし、この期間に、香港を旅行されるのならば、ぜひ、観覧することをお勧めいたします。


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hpmanager2@albsasa.com Albert 佐々木