気ままにそぞろ歩き
鶴岡八幡社(神奈川県鎌倉市)


掲載日:2007年2月12日

 鶴岡八幡宮は、言うまでもない鎌倉を代表する神社です。

 これまでに、何度も行っている鶴岡八幡宮ですが、じっくりと撮影したことはありませんでした。

 冬の盛りの1月14日、まるで春のような暖かい日の夕方近く、撮影をしました。

 鶴岡八幡宮の由来によると、康平6年(1063)源頼義が、奥州を平定のための軍勢を興すにあたり、源氏の氏神である京都の石清水八幡宮を、鎌倉由比ヶ浜辺にお祀りし、加護を祈念したのが始まりとのことです。

 その後、鎌倉幕府を興した源頼朝が、治承4年(1180)鎌倉に入り、由比ヶ浜辺の八幡宮を、現在の地に遷し、 建久2年(1191)鎌倉幕府の宗社として、上下両宮を持つ壮大な規模を誇る現在の姿に整えました。

 都市化の流れの中、規模が小さくなってしまった寺や神社が多い中、今も広大な敷地を誇る神社です。

 JR鎌倉駅から東に進み、参道に至る。参道の入口の門です。巨大な狛犬が守っています。

 まるで、堤のような参道を抜けると、道路と信号があり、境内の入口である鳥居が見えてきます。

 鳥居をくぐり、通行はできない太鼓橋のわき道を抜けると、社殿へと続く参道が見えてきます。

 社殿に至る石段と社殿の門です。


 水屋の朱色が眼に鮮やかです。


 本殿へと続く石段の手前には、立派な拝殿があります。本殿に登らなくても、ここでも拝殿ができるようです。

 石段の途中から見た参道です。

 神社には一般的な朱色門ですが、その規模には圧倒されます。



 本殿は、門から近すぎ撮影ができませんでした。本殿の左側に絵馬が掲げられています。

 絵馬掲示場の奥は、宝物殿への入口となっています。


 境内に立ち並ぶ建物の内の『齋館』です。『齋館』とは、迎賓館ですので、賓客を休ませる建物なのでしょう。

 奉納された『さざれ石』です。国歌の歌詞になっている『さざれ石』じゃ、小石が石灰水で固められた岩なのだそうです。

 併設されている『鎌倉国宝館』です。

 黒造り、笹りんどうの紋所、なかなか洒落た『白旗神社』です。

 鶴と亀の形の、縁起の良い石が並べられていました。じっくりと見ると、確かに、鶴と亀に見える石でした。


 『由比若宮遥拝所』と書かれています。由比ガ浜は、この地に移設される前に社殿があったところです。その記念の何かが埋まっているのでしょうか。


 ともかく、規模が大きく圧倒される神社です。荘厳ではありますが、逆に、ありがたさはあまり感じられないのは私だけでしょうか。

 かつて、江戸、今の東京にも、このくらい、あるいは、もっと大きな規模の神社や寺院があったと思います。残念ながら、大都会東京では、 そんな贅沢は許されないのか、どこも小さく狭くなってしまっています。

 鎌倉だからこそ、規模を大きく損なうことなく保存されているのでしょうね。

 大切な、国家遺産の一つと思います。あまり商業化することなく、保存されることを願っています。

写真撮影日:2007年1月14日


hpmanager@albsasa.com Albert 佐々木